• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

シトクロムの一酸化窒素高捕捉機能を用いた二酸化窒素汚染好植物の創成

研究課題

研究課題/領域番号 10876022
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 応用微生物学・応用生物化学
研究機関日本大学

研究代表者

奥 忠武  日本大学, 生物資源科学部, 教授 (20059637)

研究分担者 西尾 俊幸  日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (10256836)
研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードシトクロム / 一酸化窒素捕捉 / 二酸化窒素汚染好植物 / 紅藻 / 立体構造 / クローニング / 大腸菌 / 発現 / 二酸化窒素汚染高植物 / DNA
研究概要

(1)藻類および細菌類のシトクロム遺伝子のラン藻・植物への導入と発現の検討(分担-奥):
(i)植物のモデル実験として、宿主-ベクター系が確立されており、培養時間が短いラン藻(Synechocystis6803)に紅藻(Porphyrayezoensis)のシトクロムc_6遺伝子を導入・発現の検討を行った。しかし、シトクロムc_6はタンパク質部分とヘム部分の二成分から構成されているため、その発現は難しく、ラン藻において発現した組換えタンパク質はヘムが結合せず、一酸化窒素捕捉機能を有していないタンパク質であった。今後、タンパク質にヘムを結合させる酵素遺伝子の導入などを行い、種々検討する予定である。(ii)植物は、導入系が最も確立されているタバコを対象とする予定であったが、(i)をさらに検討する必要があったため、植物での発現を検討することが出来なかった。
(2)トランスジェニック植物の二酸化窒素汚染好性および高タンパク質含有の検討と評価(分担-奥、西尾):
トランスジェニック植物をNO_2ガス雰囲気下におき、野生型とのNO_2汚染好性およびタンパク質含有量を評価する予定であったが、(1)での検討がさらに必要あった為、本課題を検討することが出来なかった。
尚、紅藻(Porphyra yezoensis)シトクロムc_6の優れた一酸化窒素捕捉機能を明らかにするために、このタンパク質の立体構造解析を行ったところ、1.57Åという高い解像度で解析することに成功した^<1)>。この構造は「IGDV」のProtein Data Bank codeで登録され、紅藻由来のタンパク質としては初めての解析例である。この結果より、紅藻(Porphyra yezoensis)シトクロムc_6の高い酸化還元電位は、ヘム周辺に存在する水分子によるものであり、一酸化窒素捕捉に関与する部位は、生体内における電子供与体との相互作用部位である酸性パッチのGlu68であることを立体構造から推定した。今後、部位特異的変異作製法を用い、さらに検討を行う予定である。
1)Yamada,S.,Acta Crystallographica Section D,56,1577-1782(2000)

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yamada,S.: "Structure of cytochrome c_6 from the red alga Porphyra yezoensis at 1.57 Å resolution"Acta Crystallographica Section D. 56. 1577-1582 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 山田斉爾: "Characterization and Amino Acid Sequences of Cytochromc c_6 from, Two Strains of the Green Alga Chlorella vulgaris"Bioscience Biotechnology and Biochemistry. 64(3). 628-632 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 山田斉爾: "緑藻Chlorella vulgarisCK-5株のシトクロムC_6の精製とその分子特性" 開発学研究. 9・2. 45-50 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi