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微生物によるガス状分子、特に湿度認識の分子機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10876023
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 応用微生物学・応用生物化学
研究機関福山大学

研究代表者

福井 作蔵  福山大学, 工学部, 教授 (60013299)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード湿度認識 / 乾燥耐性 / 調湿環境 / 浸透圧耐性
研究概要

本研究の目的はガス状分子、特に大気中の気体水分子の濃度(湿度、しつど)に対する生物の認識応答の分子機構を解析し、乾燥条件下で発現する遺伝子(乾燥遺伝子)の特定単離とその応用を目指す事にある。本年度における研究成果は次の通り。
1.糸状菌の湿度認識を、分生子の出芽過程、すなわち、膨潤、出芽、および菌糸伸長における湿度依存性として調査した。耐乾燥糸状菌(Eurotium herbariorum)の分生子の出芽と菌糸伸長に湿度依存性を示し、その最適条件は相対湿度68.0%であった。(28℃)。すなわち、糸状菌は湿度を認識出来る事になる。昨年度行なったた出芽シグナルとしての分生子乾燥処理は「1時間」の短時間であり、本年度行なったオーバーオールとしての出芽現象とは異なるのである。
2.耐塩性酵母菌(Zygosaccharomyces rouxii)おける、環境変化(浸透圧付加および乾燥付加)への応答としての細胞内フリー・グリセロール濃度変化を調査した。浸透圧付加においては、細胞内フリーグリセロール濃度が約100倍に上昇するが、乾燥付加(相対湿度100%から68%への環境変化)においては、グリセロールの細胞内濃度が全く変化しなかった。すなわち、耐塩性酵母菌は浸透圧および湿度に対し、別の機構で応答する事になる。
3.湿度変化(湿度低下=乾燥)に対応する生成mRNAの逆転写産物(cDNA)の単離に努めているが、未だ成功していない。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松村弥生: "微生物の乾燥ストレス応答"イーストワークショップ. 17. 55 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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