研究課題/領域番号 |
10876050
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
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研究機関 | 宮城県農業短期大学 |
研究代表者 |
富田 道久 宮城県農業短期大学, 農業土木科, 教授 (60070223)
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研究分担者 |
北辻 政文 宮城県農業短期大学, 農業土木科, 助教授 (30195268)
藤原 幸彦 宮城県農業短期大学, 農業土木科, 助教授 (20141038)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | ごみ溶融スラグ / 潜在水硬性 / 混和材 / コンクリート / 土質安定材 / 一軸圧縮強度 / 土質安定処理 / ソイルセメント / モルタル |
研究概要 |
10年度から、コークスベット方式により生成された一般廃棄物溶融スラグ(以下スラグとする)を微粉末化し、セメント系固結材すなわち、「コンクリート用混和材」および「地盤改良材」としての利用を検討してきた。12年度は以下に示す結果が得られた。 1.コンクリート用混和材としての評価:スラグの置換率30、50、70%、材齢7、28、91日、標準養生の条件でのコンクリートの強度発現は、初期強度は低いが、置換率30、50%の長期強度はスラグを使用しない場合を上回り、スラグによる強度増加が評価できた。また、スラグ置換率が多くなる程断熱温度上昇速度が遅くなり、耐化学(硫酸)抵抗性が高くなることが明らかになった。 2.地盤改良材としての評価:土に対するセメント添加率を5、10、15%、セメントに対するスラグの置換率を0、30、50、70%、材齢7、28、91日の条件で4種類の土の一軸圧縮試験を行った。その結果、高含水比の有機質粘土に対してはいずれの添加率、材齢においてもセメント改良土の強度には及ばす、置換率が多くなる程強度発現効果は小さくなる傾向を示した。高含水比の本節粘土およびベントナイトに対しては有機質粘土とは対照的に、添加率、置換率が多くなる程セメント改良土より高い強度を示し、地盤改良材としての効果が明確であった。火山灰質粘性土に対し今年度は、自然含水比でのスラグの効果を確認したところ、セメント改良土の強度と比較するとやや劣るが、効果がほとんどみられなかった前年度の最適含水比とは異なり、添加率が多く、置換率が少ない場合においての有効性は高かった。
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