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後期糖化生成物およびその受容体の生体内分布と組織病変とのかかわりについて

研究課題

研究課題/領域番号 10877030
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関弘前大学

研究代表者

八木橋 操六  弘前大学, 医学部, 教授 (40111231)

研究分担者 山岸 晋一朗  弘前大学, 医学部, 助手 (80301026)
八木橋 法登  弘前大学, 医学部, 講師 (10250622)
黒滝 日出一  弘前大学, 医学部, 助教授 (40215108)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードグリケーション / AGE(後期糖化生成物) / 組織分布 / 糖尿病 / 老化 / アルツハイマー病 / 免疫組織化学 / AGE / 細胞傷害 / 合併症 / 神経変性 / アポトーシス
研究概要

非酵素的蛋白糖化(グリケーション)の最終産物である後期糖化生成物advanced glycation end products(AGE)が、老化、糖尿病合併症病変に重要な成因的役割をもつことがいわれている。今回の研究では、AGEがヒト各種疾患においてどのような局在、分布を示すのか免疫組織学的手法を用いて検討した。また病変とのかかわりについてもAGEと病変の重症度との関連で調べた。免疫染色に用いたAGE抗体としては、6D12、pyrraline、carboxymethyllysine(CML)、non-CMLを用いた。対象臓器としてはアルツハイマー病の脳組織、動脈硬化症血管壁、糖尿病膵、腎臓、末梢神経のほか、アミロイドーシス心、肝などを用いた。また、各種腫瘍性疾患における間質硝子化組織においてもAGEの発現を検討した。その結果、CML分画を含む6D12抗原は神経系、血管系、結合組織、腎尿細管など広く分布し、細胞変性と関連する傾向を示した。とくに細胞内での蓄積が広くみられた。一方、pyrralineやnon-CMLは細胞外の間質結合組織に多く陽性を示し、またアルツハイマー病での老人斑でのアミロイドと一致して認められた。末梢神経でもCML、non-CMLいずれも糖尿病で高度の沈着を示し、とくに神経線維脱落と相関を示した。これらの結果から、AGEは多様な構造を包含するものであるが、単に糖尿病、老化のみならず、細胞損傷と関連した病変部位に一致し高度の蓄積を示す可能性が高く、多くの病態において病因的意義と関連した重要な過程を反映するものと考えられた。AGEの受容体の分布については今後の検討課題である。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 八木橋操六: "AGEと神経障害"糖尿病. 42・1. 9-11 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Wada R., et al.: "Only limited effects of aminoguanidine treatment"Diabetologia. 42・6. 743-747 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Sugimoto K., et al.: "Peripheral nerve structure and function in -"Acta Neuropathol. 97・4. 369-376 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 八木橋操六: "ポリオール代謝と糖尿病合併症"医学のあゆみ. 192・5. 576-582 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 八木橋操六: "AGEの免疫組織化学による検出"臨床検査. 44・3. 263-268 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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