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ストレスの脳微細構造に与える影響-光学計測を中心にして-

研究課題

研究課題/領域番号 10877061
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 衛生学
研究機関北海道大学

研究代表者

細川 敏幸  北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 助教授 (00157025)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード光学計測 / ストレス / 海馬 / 長期増強 / 共焦点顕微鏡
研究概要

本研究ではストレス負荷による神経細胞の形態学的変化ならびに信号伝搬機能の変化を光学計測の手法を用いて観察する計画である。昨年度は,これらの光学手法を実現するために,より取り扱いが容易である海馬スライスの培養法(オーガノティピックカルチャー)を確立した。今年度はこれらの成果をふまえ,ストレスホルモンであるコルチコイドならびにエストロゲン投与後の海馬を対象にした光学計測を実施し,報告書としてまとめた。すなわち,ラットの海馬スライスを顕微鏡のステージ上に設置された潅流槽にセットし,肝油に染色液(DiI)とホルモン(いずれも10μg/μl)を溶解しスライスのCA1上に小球(dye ball)として4時間静置した。エストロゲンは潅流液に溶解することも試みた。その後,共焦点顕微鏡により樹状突起とそれに連なるシナプス(スパイン)を撮影し,樹状突起の単位長さあたりのスパイン数(スパイン密度)を求めた。その結果コントロール条件(3.62±0.54)に比較して,コルチゾールを添加したスライス(2.30±0.32)のスパイン密度が有意に小さくなっていたが(p<0.05),エストロゲンは肝油に含ませた場合も潅流液に含ませた場合も有意な変動は示さなかった。このことから,ストレスにより誘導されるコルチゾールはその濃度が高い場合,わずか4時間でも神経組織にダメージを与えうることが示唆された。今後は,さらに詳しく検討するとともに,そのメカニズムについての研究を実施する予定である。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.HOSOKAWA, et al.: "Optical Monitoring of Living Brain Tissue"Alcoholism : Clinical and Experimental Research. 22(1). 60-66 (1988)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] M.Okabe, et al.: "Histochemical Studies on Renal Copper Metallothionein using Confocal Laser Microsopy"Trace Elements and Electrolytes. 16(2). 61-66 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Hosokawa,T.: "Optical monitoring of living brai tissue" Alcoholism : Clinical And Experimental Research. 22. 60-66 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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