研究課題/領域番号 |
10877082
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
西村 泰治 熊本大学, 医学研究科, 教授 (10156119)
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研究分担者 |
吉良 潤一 九州大学, 医学部, 教授 (40183305)
根木 昭 熊本大学, 医学部, 教授 (00189359)
満屋 裕明 熊本大学, 医学部, 教授 (20136724)
入江 厚 熊本大学, 医学研究科, 助手 (30250343)
松下 祥 熊本大学, 医学研究科, 助教授 (50167649)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 自己免疫疾患 / Vogt-小柳-原田病 / HLAクラスII分子 / 自己抗体 / 自己抗原 / 脈絡膜 / cDNAライブリー / インムノスクリーニング |
研究概要 |
日本人の自己免疫患者の中には白人と比べアジア人で発生頻度が高く、さらに疾患感受性がアジア人に特有のHLAクラスII対立遺伝子と相関を示すものがある。本研究は、このような疾患の一つであり、HLA-DRB1^*0405-DQ4と強い相関を示すVogt-小柳-原田病(原田病)に関して、その責任自己抗原を同定してHLAとの相関が生じる機序を解明することを目的とする。 原田病は自己反応性T細胞による脈絡膜意色素細胞の攻撃により発生し、疾患感受性HLAクラスII分子が自己抗原ペプチドを自己反応性T細胞に提示しているとの作業仮説を立てた。たとえT細胞性自己免疫疾患であっても、T細胞が認識する自己抗原に対する自己抗体が産生される可能性が高いことが、すでに他の自己免疫疾患において知られているため、我々は患者の自己抗体を手掛りとして、自己抗原を同定することにした。まず発症後間もなく末治療の患者、あるいは1年以上再発していない寛解期の患者より採血し血清を得た。牛眼の脈絡膜を用い、その細胞融解液をSDS-PAGEにかけた後にウェスタンブロッティングを行って自己抗原の有無を検索したところ、患者40名中の13名で約100kDaの自己抗原が検出された。いっぽう健康対照11名の血清では、このような抗原は検出できなかった。この抗原を単離してその構造を決めようとしたが、量的に限界があり失敗した。そこで、牛眼のブドウ膜細胞よりcDNAライブラリーを作製して、これを蛋白発現ファージベクターに組み込み大腸菌に感染させて蛋白を発現させ、患者血清を用いたインムノスクリーニングにより自己抗原をコードする可能性を秘めたcDNAを10数クローン同定した。今後、多数の患者と健康対照の血清を用いて自己高原を特定し、さらに同抗原に対して自己反応性T細胞が反応を示すか否か検討する予定である。
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