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ガストリン刺激による胃被蓋上皮細胞ガストリン受容発現増加機序の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10877086
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関京都大学

研究代表者

誉田 芳孝  京都大学, 医学研究科, 助手 (90261867)

研究分担者 千葉 勉  京都大学, 医学研究科, 教授 (30188487)
竹内 利行  群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (00109977)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードガストリン / furin / ガストリン受容体 / ソマトスタチン
研究概要

申請者らは胃被蓋上皮に対するガストリンの長期作用の解明には高ガストリン血症モデル動物の観察が必要と考え、非神経内分泌細胞にも発現する前駆体蛋白切断酵素furinにより切断される変異ガストリン前駆体遺伝子を導入したトランスジェニックマウスを作成した。このマウスは、慢性萎縮性胃炎患者に観察される高ガストリン血症に匹敵する高ガストリン血症となっていることが確認された。高ガストリンマウス胃粘膜では被蓋上皮細胞の増殖が観察された。さらに、高ガストリン血症マウスと正常マウスの特異的ガストリン結合部を^^<125>I標識ガストリンを用いて観察したところ、正常マウスでは胃被蓋上皮にガストリン受容体の発現を認めなかったが、高ガストリン血症マウスの幼弱被蓋上皮にはガストリン受容体の高発現部位を認めた。一方、胃粘膜培養細胞GSM06を通常の培養条件で培養した後、ガストリン受容体mRNA発現をRT-PCR法で、ガストリン受容体蛋白の発現を125I標識ガストリンを用いた結合実験でそれぞれ観察したが、ガストリン受容体の発現は確認できなかった。しかし、GSMO6をガストリンとともに12時間以上incubateしたところ、時間依存性のガストリン受容体発現がmRNA、蛋白の両者で確認された。
生体、培養細胞での上記結果は、長期間のガストリン刺激が胃被蓋上皮細胞上のガストリン受容体をup-regulateした可能性を示している。従来ガストリン受容体の存在が明らかにされている壁細胞、Enterochromaffin-like(ECL)細胞ではなぜガストリン受容体のup-regulationが起こらないのかについては、高ガストリンマウスの胃体部粘膜の壁細胞、ECL細胞近傍にソマトスタチン(D)細胞が増加している像が観察されるため、壁細胞、ECL細胞上ではソマトスタチンを介した何らかの抑制機構が働いているためではないかと考えられ、現在、詳細を観察中である。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hoshino.H.: "Co-expression of the proprotein-processing endoprotease furin and its substrate TGFβ_1 during the differentiation of rat Repatocytes." FEBS Lett. 44. 9-12 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 竹内利行: "胃枢膜の分化と増殖" G.I.Research. 6. 194-200 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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