• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

心筋組織における内在性アドレナリン作動性細胞の同定とその機能的意義の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10877107
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 利之  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (40236302)

研究分担者 原田 和昌  東京大学, 医学部・附属病院, 医員
松井 浩  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (30282669)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード培養心室筋細胞 / カテコラミン / tyrosine hydroxylase / neuron-specific enolase / RT-PCR法 / 細胞内Ca^<2+>濃度 / β遮断薬 / 心筋収縮
研究概要

本研究の目的は、最近心筋組織内にその存在が示唆されている、カテコラミンを産生ずる細胞(内在性心アドレナリン作動性[intrinsic cardiac adrenergic:ICA]細胞)の発生学的由来を同定し、機能的意義を明らかにすることであった。
1. 二ワトリ胚由来培養心室筋細胞及び新生仔ラット由来培養心室筋細胞におけるICA細胞の同定:10日目のニワトリ胚あるいは生直後の新生仔ラットより心室筋細胞を単離・培養し、RT-PCR法を用いてtyrosine hydroxylase(TH)およびneuron-specific enolase (NSE)の発現について検討を加えた。その結果、ニワトリ胚および新生仔ラットの両者由来の培養心室筋細胞において、脳に比肩するTHの発現が認められた。それに対しNSEに関しては、ラットでは脳と心室筋の両者において発現が認められたが、ニワトリ胚では心室筋細胞における発現レベルは低かった。以上のデータは、これらの培養心室筋細胞においては非心筋細胞の混入が非常に少ない(<5%)というわれわれの研究室の以前のデータを考えると興味深く、ICA細胞の存在を強く示唆するものであると考える。今後は、ICA細胞を分離・同定するために、磁気ビーズによる単離ないしは免疫細胞化学的検討を行う予定である。
2. 心筋細胞機能の調節におけるICA細胞の役割:培養心室筋細胞の細胞内Ca^<2+>動態(蛍光色素indo-1)および細胞収縮(video motion detector)に対するβ遮断薬(timolol,10μM)の効果を見た。その結果、成動物由来の単離心室筋細胞と異なり、培養心室筋細胞(ニワトリ胚、新生仔ラットの両者)においては、timololは細胞収縮および細胞内Ca^<2+>濃度を低下させ、培養細胞中にカテコラミン産生細胞(ICA細胞)が存在する可能性が機能的側面からも示唆された。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi