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造血幹細胞移植による異染性ロイコジストロフィーの遺伝子治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10877127
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関日本医科大学

研究代表者

大木 由加志  日本医科大学, 医学部, 助教授 (20160442)

研究分担者 右田 真  日本医科大学, 医学部, 助手 (50256963)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード遺伝子治療 / 異染性ロイコジストロフィー / 選択レトロウィルスベクター / AAVベクター / MLD
研究概要

異染性白質ジストロフィー(MLD)は、リソゾーム酵素の一種であるアリルサルファターゼA(ASA)の欠損による常染色体劣勢遺伝の先天性代謝異常症である。MLDに対しては現在のところ症状が出現する前の骨髄移植がある程度有効とされている。そこで我々はレトロウィルスに治療用遺伝子ASAcDNAとともに選択マーカーとしてヒトCD24のcDNAを選択マーカーとして組み込んだ選択レトロウィルスベクターを作製して、遺伝子導入された細胞のみを選択採取することが可能であることを確認して論文発表した。さらに、本疾患は有髄神経の脱髄が主病変であり有効な遺伝子治療を達成するためには髄鞘の形成、保持を担うoligodendrogliaへの遺伝子導入が必要である。神経系細胞への安定した遺伝子導入が可能と考えられるアデノ随伴ウィルス(AAV)ベクターを用いて治療用遺伝子としてASAcDNAをマーカー遺伝子としてEGFPcDNAを有するAAVベクタープラスミドを作製した。このベクターがMLD患者由来の皮膚線維芽細胞へも導入が可能であることを確認した。さらに、モデルマウスであるMLDノックアウトマウスの脳内に注入し ASAの発現を確認した。以上のことよりこのAAVベクターはMLDをはじめ神経症状を呈する先天性代謝異常症に対する遺伝子治療のために期待されるベクターシステムと思われた。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Arisa Tsutsuda-Asano, Makoto Migita et al: "Transduction of fibroblasts and CD34+progenitors using a selectable retroviral vector containing cDNA encoding arylsufatase A and CD24"J. Hum. Genet.. 45. 18-23 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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