• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

超常磁性酸化鉄コロイド使用による転移性肝癌の新しい治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10877147
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関日本医科大学

研究代表者

隈崎 達夫 (隈崎 辰夫)  日本医科大学, 医学部, 教授 (10089675)

研究分担者 恩田 宗彦  日本医科大学, 医学部, 助手 (20277510)
古川 一博  日本医科大学, 医学部, 助手 (70297927)
市川 太郎  日本医科大学, 医学部, 講師 (90232397)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード超常磁性酸化鉄 / 肝悪性腫瘍 / 温熱治療 / 心肺機能 / 肝微小循環 / 転移性肝癌 / インターベンショナルラジオロジー / 肝循環閉鎖回路
研究概要

今年度の研究は昨年に継続したものであり、以下のような研究成果を得ることが出来た。
1)ラットを用い超常磁性酸化鉄溶液を静脈内投与した結果、肝臓に集積した酸化鉄は外部よりの温熱照射により肝臓全体の温度を上昇させることが判明した。同時に脾臓の温度も上昇させたが、肝臓に比較して単位時間あたり b の上昇程度はやや急であった。原因は脾臓単位体積あたり酸化鉄の分布密度が高く、かつ解剖学的な体積が小さいことが考えられた。
2)温度の上昇に伴う心肺機能の負荷は大であり、急性心不全にて死亡する例があるなど副作用として無視できなかった。原因としては当初設計したマイクロラジエターでは充分な冷却効果が得られなかったことによる。今後さらに機能的かつ完全なマイクロラジエターの完成に力を注いでいる。
3)現在までの研究過程から派生したあらたな研究課題は、超常酸化鉄集積肝の温熱下にとる肝臓の微小循環に及ぼす影響を生理学的に明らかにすることである。すでにラット30匹を用い、蛍光顕微鏡的観察のもとに興味ある結果を得ている。これにより耐容温度が設定されることから、マイクロラジエターによる至適冷却温度を設定できた。今後はこの温度と心肺機能の耐容温度の関係を明らかにすることを課題としている。
4)担癌ラットに対する効果についてはさらに研究を継続する必要がある。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi