研究課題/領域番号 |
10877159
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
仲野 徹 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00172370)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 造血幹細胞 / 発生 / 細胞分化 / 幹細胞システム / 始原生殖細胞 / 胚性幹細胞 |
研究概要 |
始原生殖細胞から造血細胞への分化転換の可能性を検討するために、始原生殖細胞において発現する遺伝子である組織非特異性アルカリフォスフアァーゼ(TNAP)遺伝子座にマーカーとしてLacZ遺伝子を導入したノックインマウスを用いて、始原生殖細胞をセルソーターを用いて単離し、OP9ストロマ細胞上で培養する実験を行った。受精後12日目の始原生殖細胞を用い々実験を行ったが、残念ながら、純化した始原生殖細胞から造血細胞への分化は認められなかった。 TNAP-LacZマウスを用いた実験では、蛍光基質FDGを浸透圧ショックによって細胞内に導入する必要がある。この過程において、細胞数が減少するのみでなく、細胞に損傷を与えると考えられる。また、より早期、受精後9日目や10日目といった造血幹細胞が出現する前の段階における始原生殖細胞を純化することはTNAP-LacZマウスでは極めて困難である。この問題を克服するために、GFP(green fluorescent protein)を用いることを予定し、新たな遺伝子改変マウスの作成を行っている。具体的には、TNAP遺伝子座にGFPをノックインしたマウス、あるいは、これも始原生殖細胞で発現する遺伝子であるoct-3/4遺伝子のプロモーターによりGFP遺伝子発現をコントロールするトランスジェニックマウスの作成である。これらのマウスが作成でき、より効率よく始原生殖細胞が単離できるようになった段階において、再度、分化誘導実験を行う予定である。
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