研究課題/領域番号 |
10877161
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
高倉 伸幸 熊本大学, 医学部, 講師 (80291954)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 造血幹細胞 / 臍腸間膜動脈 / TIE2 / P-Sp / 自己複製 / 卵黄動脈 / AGM |
研究概要 |
造血幹細胞の自己複製を選択的に誘導する因子の同定は臨床的、生物学的な発展に貢献度が高いとされるものの、現在のところ未だ同定されていない。マウスでは造血幹細胞、血管内皮細胞の共通祖先細胞であるヘマンジオブラストは胎生6.5日目、側板中胚葉領域で発生し、傍大動脈臓側板中胚葉領域(以下P-Sp領域と略す)に移動し造血幹細胞、血管内皮細胞に分化すると仮説されてきた。本研究において胎生9.5日目にチロシンキナーゼ受容体であるc-KitおよびTIE2陽性の造血幹細胞がP-Sp領域の近傍の臍腸間膜動脈内で血管内皮細胞に接着、増殖することを明らかにした。そこで本領域から造血幹細胞の自己複製を誘導する因子の単離を試みるべく、マウス胎生9.5日目の臍腸間膜動脈からpolyA RNAを抽出後cDNAライブラリーを作製した。cDNAの中で細胞外に分泌される可能性のある遺伝子酵母を用いたsignal sequence trap法により選択する。現在までに解析した酵母クローン200万個中、signal sequenceを持つものが90クローン得られ、その中で新規の遺伝子を25クローン同定した。そこで得られたクローンのうち新規のものを中心にin situ hybridizationによりmRNAの発現する細胞を確認し、造血組織特異的にmRNAの発現の認められるクローンに関しては、遺伝子全長をクローニングする。現在までにCD34と類似した新しいsialomucin分子、kunitz inhibitor domainを有するproteinase inhibitor-like分子、新規LDL受容体などを同定している。クローニングされた遺伝子は発現ベクターに組み換え、OP9ストロマ細胞に導入し、このOP9細胞上で造血幹細胞の自己複製を誘導する因子を探索する予定である。
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