研究課題/領域番号 |
10877167
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
中村 彰治 山口大学, 医学部, 教授 (80112051)
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研究分担者 |
富士岡 隆 山口大学, 医学部, 助手 (50304473)
渡辺 達生 (渡邊 達生) 鳥取大学, 医学部, 教授 (60182929)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 母児相関 / 胎盤 / 胎仔 / 胎仔脳 / 視床下部 / 脳の発達 / BDNF / Fos / 発達 / 母体-胎仔相関 / 神経栄養因子 |
研究概要 |
本研究の目的は、母体脳が胎仔脳の発達・分化に重要な役割をはたしているかどうかを検討することである。そのために,母体脳の視床下部内側部を電気刺激が、胎仔脳での神経栄養因子の発現に影響を与えるかどうかを検討した。まず、この実験を行う前にラット胎仔期での脳由来神経栄養因子(BDNF)の発現の発達についてBDNFの抗体を用いた免疫組織化学法で実験を行った。その結果、胎生後期において、BDNFは胎仔脳で広範に明瞭に発現していることを確認した。さらに、BDNFの発現は同じ脳部位であっても胎仔ごとにかなりのばらつきがあった。次に、母体脳刺激によって影響を受ける胎仔脳部位を特定するために、Fos蛋白の抗体による免疫組織化学法を用いて母体脳刺激によって賦活される胎仔脳部位の同定を試みた。母体をネンブタール麻酔し、母体視床下部内側部を1mA,10発のパルストレインを2秒ごとにあたえて10分間刺激をした。その後、30分と2時間後に胎仔を取り出して後の実験に用いた。対照群は実験群と同様の手術を行い母体脳を刺激しなかった。その結果、Fosの発現は、胎仔脳の視床下部室傍核、視索上核、中隔において対照群と実験群の両方で観察された。両群で、Fos発現の強さに明らかな差を認めなかった。Fosの実験から、通常の手術等の動物に対する操作がストレスに関連した胎仔脳部位を賦活していることを示唆している。母体脳刺激による胎仔脳Fos発現実験と同様の方法で、BDNFの発現をBDNFの抗体を用いて検討した。その結果、母体脳の刺激によって胎仔脳のBDNFの発現に対照群と比較して明らかな差を認めなかった。一方、別の実験において、BDNFの発現は母体に加えたストレスによって変化する可能性を示唆する結果を得ている。従って、今回の実験では、母体脳の刺激によって胎仔脳にBDNFの発現が起こるかどうかについての結論は得られなかった。
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