研究課題/領域番号 |
10877169
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
加藤 幸雄 群馬大学, 生体調節研究所, 助教授 (30114177)
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研究分担者 |
小川 智史 群馬大学, 生体調節研究所, 特別研究員
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 下垂体 / 組換えDNA / クローニング / 発癌原因遺伝子 |
研究概要 |
1. 多発性遺伝性外骨腫症をコードする全cDNAの塩基配列を決定した。ヒトなどで報告されているアミノ酸配列を比較して90%以上の相同性を有する保存性の高いタンパク質であることが判った。 2. タンパク質間相互作用を利用した酵母の発現クローニング系を用いて、本ガン原因遺伝子の標的分子の同定を繰り返し行ったが、相互作用分子の同定には至らなかった。今後引き続き検討する。 3. RT-PCR法により、本遺伝子の発現の下垂体における個体発生と発現細胞の同定を行った。その結果、ブタ胎仔雌雄についてみるといずれも40日齢から出生直前の110日齢まで持続的に下垂体では発現していた。オスでは出生直前にやや発現が低下していた。また、下垂体由来のホルモン産生株化細胞で発現をみると、唯一成長ホルモンを発現する細胞系での発現が認められ、細胞レベルでは限局された分子と考えられる。 また、肝臓でも低レベルの発現が認められ、本遺伝子の発現は広範であることが示唆された。 4. 性腺系との関係を調べると、正常メスでは発情期に若干の低下が認められる程度で性周期における変動はわずかであった。また、去勢群では発現が停止し、ステロイド投与によるは認められず、ステロイド以外の因子の関与が予想された。一方、オスでは正常では全く発現が認められず、また去勢、去勢-ステロイド投与群でも発現が認められず、性的二形性を示す発現の制御を受けていることが判った。
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