研究課題/領域番号 |
10877194
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森本 泰介 京都大学, 医学研究科, 講師 (60135910)
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研究分担者 |
飯室 勇二 京都大学, 医学研究科, 医員 (30252018)
山本 雄造 京都大学, 医学研究科, 助手 (70281730)
猪飼 伊和夫 京都大学, 医学研究科, 講師 (60263084)
山岡 義生 京都大学, 医学研究科, 教授 (90089102)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | FKBP12 / FK506 / 肝細胞癌 / inorganic pyrophosphatase / ピロリン酸 / calcineurin / cis-trans peptidyl-prolyl isomerase / 蛋白精製 |
研究概要 |
免疫抑制剤FK506の特異的細胞質内受容体蛋白質であるFKBP12は、その生理的機能や生体内でのnatural ligandが未だに解明されていない。我々はこれまでの研究でmouse anti-FKBP12 monoclonal antibody(3F4)がFKBP12のほかに細胞質内の36kDaの蛋白質をも認識するが、ヒト肝細胞癌症例の約70%の肝癌組織内でこの蛋白質の発現が亢進していることを明らかにした。この蛋白質をhydroxyapatite column,w-aminohexyl sepharose co1umn,anion exchange column,reverse phase columnを用いて分離精製したところ、inorganic pyrophosphatase(無機ピロリン酸加水分解酵素)であることが判明した。しかしながら36kDa蛋白質の発現が亢進している肝癌組織と、発現を殆ど認めない正常肝組織でinorganic pyrophosphatase活性自体は殆ど差を認めなかったことより、36kDa蛋白質はinorganic pyrophosphataseの一つのアイソザイムである可能性が示唆された。更にこの酵素の基質であるピロリン酸はFKBP12がFK506、calcineurin、calmudulin、及びCa^<2+>とpentamerを形成する作用を阻害すること、FKBP12のcis-trans peptidyl-prolyl isomerase活性を亢進させることが判明した。これらの結果よりピロリン酸はFKBP12に対してFK506と正反対の作用を有し、本来細胞内においてはピロリン酸がFKBP12の生理学的作用を調節している可能性が示唆された。
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