研究課題/領域番号 |
10877197
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
山口 俊晴 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (90111327)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 癌性腹膜炎 / 転移 / 超音波 / 治療 / 消化器癌 |
研究概要 |
1.治療実験:ヒト胃癌細胞株MKN-45をヌードマウスの腹腔内に移植する事で、ヒトの腹膜播腫性転移に似たモデルを作成した。移植により、大網、腸管膜などに結節状の転移巣が多数形成された。そこで、癌細胞を移植後経時的に開腹して強度や時間を変えて超音波照射して、その生存期間を比較検討した。その結果、移植後24時間以内に超音波照射した場合には長期生存例が認められたが、それ以後に照射しても、対照群との間に有意の差は認められなかった。また、抗癌剤マイトマイシンCの併用効果があるかについて検討したところ、超音波とMMCを併用した群が、超音波単独、あるいはMMC単独群より生存日数は長かったが、有意の差は認められなかった。 2.臨床材料を用いた検討:癌性腹膜炎患者の腹水を用いて、超音波照射の効果を検討した。術中細胞診陽性例の腹水を、超音波処理して遠沈後ギムザ染色して観察したところ、超音波処理により癌細胞を含む全ての細胞は完全に破壊され、細胞の形態を残したものは全く認められなかった。この処理後の腹水を、ヌードマウス腹腔内に注入し、未処理の腹水を投与したものと比較検討してみた。残念ながらいずれの場合も、癌は生着せず、比較検討はできなかった。 3.今回の結果からだけでは、臨床応用にはまだ時期尚早の感があるが、少なくとも腹水中に浮遊する癌細胞を効率よく超音波で破壊できることが示された。その安全性をさらに検討した上で、制癌剤との併用により臨床応用を開始するのが今後の課題と考える。
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