研究課題/領域番号 |
10877206
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
宇藤 純一 (2000) 熊本大学, 医学部, 講師 (00253732)
北村 信夫 (1998-1999) 熊本大学, 医学部, 教授 (70075513)
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研究分担者 |
國友 隆二 熊本大学, 医学部, 助手 (30305015)
宇藤 純一 熊本大学, 医学部, 講師 (00253732)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | rasping法 / 弁形成術 / Rasping / Yasping |
研究概要 |
平成12年度は、研削(rasping)用の器機として昨年と同様にNSK社のSURGERY SYSTEM SURGIC IIを使用した。弁尖には球形の研削バー(rasper)を、交連部には細い棒状のrasperを用いて30000rpmでrapingした。標本は、研削前後でオリンパス製の尿管ファイバースコープの光源を弁葉の裏より透光性を確認し、実態顕微鏡を使用して鮮明に表面形態を観察した。さらにデジタル照度計を使用し、rasping前後でその効果を比較した。これにより独自のmitral complexの効果に関する分類を作成した。すなわち、 I)石灰化を認めず、硬化する部位が、a.弁葉に限局しているもの、b.交連部に及ぶもの、c.支持組織に及ぶもの。 II)表在性の石灰化を認め、肥厚硬化する部位が、a.弁葉に限局しているもの、b.交連部に及ぶもの、c.支持組織に及ぶもの。 III)弁葉の全層に及ぶ貫通性の石灰化を認めるもの。 以上、3群に分類した。基礎実験よりIとIIをその適応と考えている。さらに、その臨床応用を考慮し、弁葉を支持固定する鈎を考案した。その鈎は、先端が可動式の支持台を有し、その内部に径1.5mmの尿管ファイバースコープを誘導することができる。つまり、鈎の先端の支持台内部より光を発し、弁葉後面と接することで透光性を評価することが可能となった。この鈎を使用することで弁葉を確実に固定するばかりでなく、弁の性状をデジタル照度計による透光度で評価し、安全なraspingを可能にすると思われる。今後はこのrasping setを臨床応用し、検討を加えていくつもりである。
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