研究課題/領域番号 |
10877211
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
平川 公義 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00010166)
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研究分担者 |
石渡 喜一 財団法人 東京都老人総合研究所, ポジトロン医学研究部門, 主任研究員 (50143037)
長岡 司 東京医科歯科大学, 医学部・附属病院, 助手 (70280980)
成相 直 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (00228090)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | PET / 脳虚血 / アデノシン / 神経受容体 / A1受容体 / 脳血流 / 脳ブドウ糖代謝 / ベンゾディアゼピン / A2a受容体 / 神経外傷 / てんかん |
研究概要 |
今年度は、ネコ中大脳動脈一過性閉塞モデルでの、動物PETによるアデノシンA1神経受容体定量に関する実験を前年度での結果をふまえた上で追加実験を行い完了させた。これに伴い対象とするための正常ネコに関するトレーサーの動態解析に関し対比検討した。モデル動物作成と実験法はこれまで通りであり経眼窩的に右中大脳動脈を一過性に閉塞させた後再潅流し、東京都老人総合研究所ポジトロン医学研究施設既設の動物PETカメラ(SHR-2000浜松ホトニクス社)にて虚血前、虚血時及び再潅流直後の脳血流を定量した。これに引き続き再潅流後のアデノシンA1受容体結合能を測定し続いて測定した中枢性ベンゾディアゼピン受容体結合能、ブドウ糖代謝と対比しその意義を検証した。計測終了までに脳の腫張が生じたネコはこの時点で屠殺し脳を取り出した。腫張のない個体は覚醒させ鎮痛剤、抗生剤投与下に様子を観察し体調に問題ないものは2週間後、2ヶ月後に上記計測を加え末梢性ペンゾディアゼピン受容体の定量をも行った。2ヶ月followした後、屠殺し潅流固定の上病理変化を検証した。PET画像はネコのMRI画像に重ね合わせ脳局所の定量値の経時的評価を行った。また病理学的検討を加えることで全ての個体で充分な虚血病巣が形成されているもののその個体差が大きいことが判明した。そしてこの個体差を判別する最も鋭敏な因子がアデノシンA1神経受容体結合能の定価であることを統計学的に明らかにした。一方でこれほど鋭敏ではないものの中枢性ベンゾディアゼピン受容体結合能の低下がこれに次ぐ判別脳を持ち、虚血時血流、再潅流時血流、再潅流後脳代謝はでは全く判別不能であることも明らかにした。この結果は第19回国際脳循環代謝シンポジウムで発表した上で論文投稿予定である。
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