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新規癌拒絶抗原SART-1蛋白の脳腫瘍での発現と臨床的意義

研究課題

研究課題/領域番号 10877220
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関久留米大学

研究代表者

倉本 晃一  久留米大学, 医学部, 助手 (30289459)

研究分担者 今井 康久  久留米大学, 医学部, 助手 (90268847)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード癌拒絶抗原 / 扁平上皮癌 / 抗原ペプチド / HLA-class I / Cytotoxic T Lymphcyte
研究概要

CTL(Cytotoxlc T Lymphcyte)によってHLA-A24及びHLA--A26拘束性に認識される癌退縮抗原(SART-1)の、正常脳組織及び脳腫瘍組織細胞における発現を解析し、その臨床的意義を明らかにする事が、本研究の主目的である。SART-1遺伝子は主に増殖細胞で翻訳される125kDaの核内タンパク質(SAKT-1_<800>)と、大部分の扁平上皮癌や腺癌の約半数で翻訳される43kDaの細胞質内タンパク質(SAKT-1_<259>)をコードしている。このことから、SAKT-1遺伝子によってコードされる抗原ペプチドはSAKT-1_<800>ではなく、SART-1_<259>が主な供給源と考えられた。
当大学病院にて切除された脳腫瘍組織34例、脳腫瘍細胞株18種を対象として、SAKT-1_<800>タンパク質とSART-1_<259>タンパク質の脳腫瘍細胞における発現を検討した。リコンビナントSAKT-1蛋白を免疫原としてウサギに免疫し、抗SART-1ポリクローナル抗体を作製した。次に、抗SART-1ポリクローナル抗体を用いて、Western blot法にて蛋白レベルでの発現について解析をおこなった。脳腫瘍細胞株においては、SART-1_<259>タンパク質72%(13718例)、SART-1_<800>タンパク質100%(18/18例)の発現がみられた。脳腫瘍組織においては、SART-1_<259>タンパク質35%(12734例)、SART-1_<800>タンパク質94%(32/34例)の発現がみられた。また、SART-1_<259>タンパク質陽性の脳腫瘍細胞株が、HLLA-A24拘束性にCTLに認識されるかを、KE4-CTLを用いてサンドイッチELISA法にて検討した。
SART-1_<259>タンパク質陽性、HLA-A24陽性の脳腫瘍細胞株は、特異的にKE4-CTLに認識された。この事より、脳腫瘍におけるSAにRT-1ペプチドワクチン療法の可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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