研究課題/領域番号 |
10877235
|
研究種目 |
萌芽的研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
|
研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
坪 敏仁 弘前大学, 医学部・附属病院, 講師 (30133870)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
|
キーワード | 経食道心エコー / 下側肺障害 / ARDS / 経食道エコー / CT / 腹臥位 |
研究概要 |
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)では、下側肺障害部位は酸素化能を悪化させる。下側肺障害部位の診断にはCTが必要とされている。今回、我々は経食道心エコーを用いて下側肺障害部位の評価を行った。 40名の経食道心エコーとCT検査を施行した成人ARDS患者を対象とした。下行大動脈を介して観察された低輝度病変を下側肺障害部位と診断した。経食道心エコーを用いて観察された病変部位はCT病変部位と比較検討された。15名にPEEPを15cmH_2Oまで負荷し、下側肺障害病変の変化を観察した。 中部食道部位での平均下側肺障害面積は12.0±6.1cm^2(Mean±SD)であった。経食道心エコーで測定された下側肺障害部位面積はCTで測定されたものと有意な相関を示した(p<0.01)。酸素化能の指標であるPaO_2/FiO_2と下側肺障害部位面積も有意な相関を示した(p<0.05)。PEEP負荷時には経食道心エコーで評価した下側肺障害部位面積は減少し、同時にPaO_2は増加した。 我々は経食道心エコーを用いてARDS患者で下側肺障害部位の観察が可能なことを証明できた。またPEEP時の下側肺障害部位変化も同時に観察可能であった。
|