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環境性内分泌撹乱物質と男子性腺機能

研究課題

研究課題/領域番号 10877251
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

郡 健二郎  名古屋市立大学, 医学部, 教授 (30122047)

研究分担者 佐々木 昌一  名古屋市立大学, 医学部, 講師 (50225869)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード環境性内分泌錯乱物質 / Flutamide / ラット / 停留精巣 / アポトーシス / 造精障害 / 環境性内分泌撹乱物質 / 精巣 / p53
研究概要

【目的】昨年度、環境性内分泌錯乱物質としてDiethyl bestil stilbesterolが、雄ラットの精巣にアポトーシスを誘導し、造精機能障害を起こすことを報告した。本年度は、妊娠ラット母体に対する環境性内分泌錯乱物質の雄産仔性腺機能への影響について検討した。【方法】妊娠15〜21日目のS-Dラットに、Flutamideを腹腔内投与し雄仔の精巣の下降状態について検討を行った。また,停留精巣ラットの5週齢、10週齢の精巣について以下の検討を行った。1)精巣重量2)H-E染色による造精機能障害3)TUNEL法による精子形成細胞でのアポトーシスの検出 尚Flutamide非投与雌ラットから出生した雄ラットをコントロールとした。【結果】Flutamide投与群の出生雄ラット(n=40)のうち26匹(65%)に停留精巣を認め、1例が両側性であった以外は全て片側性であった。そのうち16匹(64%)は尿道下裂を伴っていた。停留精巣ラットの精巣重量は、5週齢においてコントロール、健側、患側それぞれ0.938g,1.008g,0.574g,10週齢ではそれぞれ1.625g,1.655g,0.465gであった。また患側精巣において造精機能障害を顕著に認め、5週齢、10週齢ともにアポトーシス検出精子形成細胞は有意に増加していた。【まとめ】妊娠母体へのFlutamide投与は停留精巣を生じさせることが判明した。また、この停留精巣ラットの患側精巣にはアポトーシスが誘導され、造精機能障害を生じるものと思われた。この結果から,母胎への環境内分泌錯乱物質の影響として、その産児の停留精巣をはじめとする男子性腺機能障害が危惧される。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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