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形態形成期のアポトーシスを処理するマクロファージの分類

研究課題

研究課題/領域番号 10877282
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 形成外科学
研究機関東北大学

研究代表者

後藤 孝浩  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (10292343)

研究分担者 曽我 浩之  東北大学, 医学部, 助手 (20282121)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード肢芽形態形成 / アポトーシス / プログラム細胞死 / マクロファージ / TUNEL法 / 免疫組織化学
研究概要

胎生期の形態形成においてみられる生理的な細胞死はプログラム細胞死と呼ばれ、アポトーシスの典型例とされている。本研究では胎生13、14日のマウス肢芽を用いて指間部で生じる細胞死の過程とそれらを処理する細胞を、DNAの断片化を検出するTUNEL法とマウスの単球-マクロファージ系細胞に対するモノクロナール抗体(F4/80、MOMA-2、MAC-2)を用いて免疫組織化学ならびに電子顕微鏡により形態学的に解析した。
胎生13日の肢芽指間部では核濃縮を呈する死細胞が散在的にしか認められなかったのに対して、胎生14日になると核濃縮を呈する細胞が多数出現し、その多くは数個の集団を形成していた。TUNEL染色ではこの核濃縮を示す細胞に一致してTUNEL陽性像が認められた。胎生14日にみられる集団を形成するTUNEL陽性細胞はマクロファージに貪食されたものが主体であり、これらのマクロファージは免疫組織化学的にF4/80、MOMA-2両陽性またはMAC-2のみ陽性のどちらかを示すものがほとんどであった。一方、胎生13日および14日で集団を形成していないTUNEL陽性細胞は間葉細胞によって貪食されており、この間葉細胞もMOMA-2のみ陽性を呈した。
以上の結果から、マウス肢芽指間部においてTUNEL陽性細胞を貪食する細胞にはまずマクロファージと間葉細胞の2系統があることが明らかになった。また死細胞を処理するマクロファージにはF4/80陽性またはMAC-2陽性の2タイプがあることが確認された。さらにマクロファージの出現はTUNEL陽性細胞の増加と一致することから、マクロファージは肢芽指間部での細胞死の発生機序にも関与している可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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