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軟骨細胞分化とイノシトールリン酸代謝に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10877299
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関九州大学

研究代表者

平田 雅人  九州大学, 歯学部, 教授 (60136471)

研究分担者 兼松 隆  九州大学, 歯学部, 助教授 (10264053)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード軟骨細胞 / 細胞分化 / イノシトールリン酸 / 細胞内情報伝達
研究概要

イノシトールポリリン酸ホスファターゼ(MIPP)遺伝子が、ニワトリの増殖軟骨細胞層/肥大軟骨細胞層の境界に特異的に発現する遺伝子Band17と極めて類似していた。本研究では、両遺伝子の類似性および軟骨細胞分化におけるイノシトールリン酸代謝系の係わりを明らかにすることを目的とした。6日齢ラット脛骨骨端成長軟骨を用いたinsituhybridization法により、MIPP遺伝子が増殖細胞層から肥大細胞層にかけて強く発現していることを明らかにした。これはBand17遺伝子で示されていた結果と同様であり、両遺伝子の類似性を示唆するものであった。軟骨細胞分化のモデルとして選択したAIDC5細胞をインスリン存在下で培養後、0、2、10、17、21、28、34日の各段階でRNAを調製した。ノーザンブロッティング法によりI型・II型・X型コラーゲン遺伝子発現を調べATDC5細胞の軟骨細胞としての分化段階を推定した。II型コラーゲン遺伝子発現の上昇がみられるインスリン刺激後10日目から、X型コラーゲン遺伝子発現の上昇がみられる17〜21日目にかけてATDC5細胞が軟骨細胞へと分化し、骨端成長軟骨での増殖細胞層/肥大細胞層に相当する段階にあると考えられる。MIPP遺伝子の発現を調べたところ、インスリン刺激前でも発現は認められるものの、刺激後2〜10日にかけて上昇し、その後も刺激前に比較すると高い発現を維持していることが分かった。したがって、モデル細胞株における細胞分化においてもMIPP遺伝子は増殖細胞層/肥大細胞層にかけて発現するものと思われた。軟骨細胞分化過程においてイノシトールリン酸代謝系を介した細胞内情報伝達経路が存在することが予測される。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Yagisawa,H., 他: "Replacements of single basic amino acids in the pleckstrin homology domain phospholipase C-δ1 alter the ligand binding,phospholipase activity and interaction with the plasma membrane." J.Biol.Chem.273. 417-424 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Takeuchi,H., 他: "PTB domain of insulin receptor substrate-1 binds inositol compounds." Biochem.J.334. 211-218 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Matsuda,M., 他: "Localization of a novel inositol 1,4,5-trisphosphate binding protein,p130 in rat brain." Neurosci.Lett.257(2). 97-100 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshimura,K., 他: "Use of phosphorofluoridate analogues of D-myo-inositol 1,4,5-trisphosphate to assess the involvement of ionic interaction in its recognition by the receptor and metabolising enzymes." Cell.Signal.11(2). 117-125 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Caffrey,J.J., 他: "Multiple inositol polyphosphate phosphatase:Molecular cloning of the human form of an enzyme in endoplasmic reticulum that is up-regulated during chondrocyte hypertrophy." FEBS Lett.442. 99-104 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Takeuchi,H., 他: "Membrane association of a new inositol 1,4,5-trisphosphate binding protein,p130 is not dependent on the pleckstrin homology domain" Chem.Phys.Lipids.in press. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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