既知の方法を用いて、2〜3歳齢牛歯よりホスホホリンと考えられるタンパク質を精製した。このタンパク質をSDS-PAGEし、Stains-ALL染色したところ、1本の濃紫色に染まるバンドが検出された。このバンドはCBB染色では全く染まらなかった。また、このタンパク質は高度にリン酸化されていることも判明した。さらに本タンパク質を酸加水分解後、PTC誘導体化し、HPLCによりアミノ酸分析をおこなった。その結果、この精製タンパク質のアミノ酸組成は既知の牛象牙質ホスホホリンで報告されている値と高い類似を示した。以上の結果より、我々が牛歯より精製したタンパク質はホスホホリンであると同定した。 そこで現在、本精製タンパク質を酸加水分解後、BOC-L-Cys-OPA誘導体化し、HPLCによりD/L-アミノ酸組成について検討している。
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