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DSAと嚥下圧測定を用いた嚥下障害患者の誤嚥予防に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10877303
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関広島大学

研究代表者

谷本 啓二  広島大学, 歯学部, 教授 (10116626)

研究分担者 山田 信一  広島大学, 歯学部, 助手 (10263724)
末井 良和  広島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (10206378)
田口 明  広島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (70243582)
福田 登美子  広島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (90029984)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード嚥下圧 / 圧トランスデューサー / 嚥下障害
研究概要

嚥下圧測定装置の圧センサーには絶えず少量の水を流すインフージョン型の物と圧トランスデューサーを用いる物がある。インフージョン型は食道圧を測る場合は問題ないが,咽頭期嚥下障害のある患者に用いると誤嚥を起こす危険性が非常に高く不適当である。このため,今回は圧トランスデューサー型を採用した。これまでこの型のセンサーは方向依存性があるため,咽頭内圧測定が困難であった。今回特注により製作した圧トランスデューサーは全周囲型スリープセンサーを持ち方向依存性をなくすことができた。測定目的であった中下咽頭部の内圧測定は健常者では嘔吐反射を引き起こす場合があり,測定が困難な場合があった。健常者の咽頭内圧は全周囲性であることと,咽頭壁が蠕動様運動により相互に密着するため咽頭内圧の測定が可能であった。しかし,問題となる咽頭期障害の患者の場合,喉頭蓋に触れ内圧が測定できることもあれば,十分な咽頭収縮がみられず咽頭壁がセンサーに接触しないため測定値がゼロになる場合がみられた。このため当初計画した嚥下障害患者の咽頭内圧の低下を測定することがでず,バルーンカテーテルの様なバルーンをセンサー周囲に膨らませこの圧迫で圧測定を行うような工夫が必要であることがわかった。この点についての十分な検討はまだ行っていないため今後の検討課題としたい。今回開発した咽頭内圧測定用全周囲型圧力センサーは,他のトランスデューサー同様接触がないと圧を測定することはできない。しかし,舌運動不良のような口腔期障害患者の場合には,舌と口蓋の間に接触がかろうじてあるにも拘わらず,舌圧の低下により口腔から咽頭へ食塊の送り込みが悪く,口蓋に食物が付着したり残留する場合がある。今回開発されたセンサーはこのときの変化を捉えるために有用であると考えられるため今後,これに関してもデータを蓄積する予定である。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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