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歯周病治療から内科疾患治療へのアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 10877343
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 歯周治療系歯学
研究機関岡山大学

研究代表者

村山 洋二  岡山大学, 歯学部, 教授 (50029972)

研究分担者 杉本 光  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (70284099)
槙野 博史  岡山大学, 医学部, 教授 (50165685)
中川 政嗣  岡山大学, 歯学部, 助手 (80243468)
西村 英紀  岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (80208222)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード糖尿病 / インスリン抵抗性 / 歯周病治療 / TNF-α
研究概要

歯周病に代表される慢性炎症性疾患を治療することによって糖尿病患者のインスリン抵抗性、そして血糖コントロールが改善するか否かを、重度の歯周病を有する糖尿病患者と歯周病を有さない糖尿病患者で比較検討した。各群の被験者の歯周ポケットに4週連続で塩酸ミノサイクリン(ペリオクリン)を局所投与し、歯周治療の効果をポケット内細菌数の変動によって、血糖コントロールの改善度は治療前後のHbAlc値を測定することによって判定した。その結果、いずれの群の被験者も歯周治療に伴ってポケット内細菌数が1/100-1/10,000に減少した。HbAlc値は歯周病を有する群に限って有意に改善した。さらにこの患者群の一部の者ではインスリン抵抗性の指標の一つとされる空腹時IRI値の低下も観察された。このことは、歯周病に代表される慢性炎症の存在が糖尿病患者のコントロールを増悪させる因子として働き、慢性炎症を治療することによって糖尿病患者のインスリン抵抗性が改善し、血糖コントロールの改善が期待できる可能性を意味する。現在、インスリン抵抗性の主要因子は脂肪細胞から分泌されるTNF-αであると考えられている。そこで各被験者における歯周治療前後の血清TNF-α値を測定した。しかしながら、いずれの被験者においても血清TNF-α値は治療の有無にかかわらず検出限界値以下(25pg/ml)であった。このことは、検出限界値以下の範囲内でTNF-α値が変動した可能性、TNF-α以外の既知のあるいは未知の生理活性物質がインスリン抵抗性に影響を与えた可能性を示唆するものと考えられる。今後、さらにこの問題を明らかにする必要がある。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Oyama,H., Murayama,Y. et al: "T cell responses to 53-kDa outer membrane protein of Porphyromonas gingivalis in humans with early-onset periodoritis" Human Immunology. 59 (10). 635-643 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Hongyo,H., Murayama,Y. et al: "Comparative study of two outar membrane protein genes from porphyromonas gingivalis" Microbios. 95. 91-100 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Miyamoto,H., Murayama,Y. et.al: "The S-layer protein from Campylobacter rectus sequence determination and function of the recombinant protein" FEMS Microbiology Letters. 166. 275-281 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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