研究課題/領域番号 |
10877371
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医薬分子機能学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
比佐 博彰 東北大学, 薬学部, 助教授 (60192712)
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研究分担者 |
草場 美津江 東北大学, 薬学部, 助手 (50175311)
佐藤 進 東北大学, 薬学部, 教授 (80004604)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 副腎 / カテコールアミン分泌 / アセチルコリン / ニコチン受容体 / ハスカリン受容体 / カルシウムチャンネル / カリウムチャンネル / エンドセリン |
研究概要 |
ラット摘出灌流副腎を用いたカテコールアミン(CA)分泌評価系を確立し、CA分泌機構の基礎的検討を行った。 1. 実験系の確立 (1) 経壁的な副腎神経の電気刺激(ES)ならびに標本近位からの薬物適用を行なえる灌流装置を作成した。 (2) ESの繰り返し適用で再現性のあるCA遊離反応が得られる実験条件を設定した。 (3) 以上から、ESの頻度および薬物の用量に依存した副腎CA分泌の変化を解析することが可能となった。 2. アセチルコリン(ACh)受容体の関与 (1) ACh受容体の遮断薬を用い、ES時のCA遊離反応が内因性AChの放出によるものであることを確認した。 (2) ESのCA遊離反応には主にニコチン受容体が介在し、ムスカリン受容体の関与はわずかであった。 (3) 高血圧自然発症ラットでは正常ラットに比べCA分泌における両受容体の寄与が異なることが示唆された。 3. Caチャネルの関与 (1) ESによるCA遊離反応には電位依存性L型Caチャネルが関与していることが示唆された。 (2) エピネフリンよりもノルエピネフリンの遊離の方がL型Caチャネルに大きく依存することが示唆された。 以上の基礎的検討に基づき、現在、CA分泌機構におけるKチャネルの役割ならびにエンドセリンをはじめとする内因性生理活性物質の修飾作用を検討している。
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