研究課題/領域番号 |
10877385
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
柳澤 輝行 東北大学, 医学部, 教授 (90133941)
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研究分担者 |
末永 智一 東北大学, 大学院工学研究科, 助教授 (70173797)
村上 学 東北大学, 医学部, 助手 (80302090)
助川 淳 東北大学, 医学部, 講師 (00171736)
布木 和夫 東北大学, 医学部, 講師 (10172743)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 電位依存性カルシウムチャネル / β_3サブユニット / Northern解析 / 欠損マウス / 血管平滑筋 / 分子薬理学 |
研究概要 |
電位依存性カルシウム(Ca^<2+>)チャネルは血管平滑筋の収縮に必要なCa^<2+>流入の主な経路である。このチャネルはα1,α2/δ,β,γのサブユニットから構成され、α1がCa^<2+>イオンの通る主サブユニットである。一方βサブユニットは細胞膜の内側に存在し、α1サブユニットの膜における局在、チャネル活性の修飾などに関係している。現在まで、4つのβサブユニットが報告されているが、我々は遺伝子ターゲッティング法を用いて血管平滑筋における電位依存性Ca^<2+>チャネルの主なβサブユニットと考えられているβ3サブユニットの欠損マウスモデルを作製し、このβ3サブユニットの機能解析を試みた。 まず、WISHにて、β3サブユニットの大体の発現を見た。10.5日齢マウス胎児において、かなり広くこの遺伝子が発現していることを確認した。特に中枢神経系、および体節に強く発現していることが明らかとなった。 Northern解析でにおいては、β1サブユニットでは骨格筋にて強い発現がみられた。β2サブユニットでは心筋および大動脈にて強い発現がみられた。β3サブユニットでは脳、および大動脈、トラキア、肺にて強い発現がみられた。現在のところ平滑筋では、α1c-bサブユニットとβ3サブユニットが電位依存性カルシウム(Ca^<2+>)チャネルを構成していると考えられている。 次に遺伝子ターゲッティング法を用いてβ3サブユニット欠損マウスを作製した。 マウスのSouthern解析では、コントロールでは、12K,ミユータントでは8Kのバンドが見られた。脳のNorthern解析では、ミユータントマウスにてβ3サブユニットの発現がないことを確認した。また、Western解析にて、β3サブユニットがないことを蛋白レベルにても確認した。
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