研究課題/領域番号 |
10877402
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
吉本 照子 千葉大学, 看護学部, 教授 (40294988)
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研究分担者 |
鬼村 和子 九州大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (70185627)
田中 悟郎 長崎大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (00253691)
太田 保之 長崎大学, 医療技術短期大学部, 教授 (50108304)
佐瀬 真粧美 千葉大学, 看護学部, 助手 (10225906)
齋藤 やよい (齊藤 やよい) 千葉大学, 看護学部, 助教授 (40242200)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1999年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 痴呆性高齢者 / 環境調整 / 高次脳機能障害 / 認知リハビリテーション / 感情表出 / 生活環境調整 / 回想 / 感情 / 環境 |
研究概要 |
本研究は、痴呆性高齢者と家族のコミュニケーションを改善する要因を明らかにし、新たな環境調整技術の開発をめざす。本研究の対象は、言語的コミュニケーションが困難な痴呆性高齢者とし、移動能力は限定せずに、また家族介護者、看護・介護職者は環境要因として含めずに検討している。 平成12年度は、施設介護を受けている痴呆性高齢者を対象として、痴呆性高齢者と家族とのコミュニケーションを促すことを意図した、介護職員による環境調整に絞って検討した。どのように痴呆性高齢者の表情を読み取り、どのような意図をもとに、どのような介護実践が行われているか、神奈川県S介護老人保健施設において参加観察した。意図に関しては、フロア担当の介護職員に聴取した。 1.どのように表情を読み取るか、というよりも、"いつも、以前との違い"等の表情の変化および行動を手がかりに、主に安全確保、栄養摂取を意図して、ベッドや食器の選択を行っていた。言語的コミュニケーションが困難な対象における生理学的恒常性を維持するための即応と考えられた。 2.痴呆性高齢者以外の高齢者を対象とした、先行研究による環境調整の考え方と対照すると、痴呆性高齢者の認知機能のレベルで適応できるように、その人の部屋をはじめとする環境を個性化するような設定を行っていた。また、入所者の写真や習字を室内外におき、家族に高齢者の日常の様子を知らせ、家族とのコミュニケーションのきっかけを提供していた。 3.環境の変化を演出することは、介護職員、訪問した家族にとって、生活者としての痴呆性高齢者に対する介護意欲を高める意味もあると考えられるが、"環境の変化を演出し意図的に刺激を与える"実践はあまり見られなかった。痴呆性高齢者および家族、介護識者における環境調整の介護実践とコミュニケーションに対する影響をさらに検討する必要があると考えられた。
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