研究課題/領域番号 |
10877405
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
竹村 華織 北里大学, 看護学部, 助手 (80265727)
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研究分担者 |
遠藤 恵美子 北里大学, 看護学部, 教授 (50185154)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 質的研究 / コンピュータ / 看護研究 / データ分析 / Ethnograph / NUDIST |
研究概要 |
平成12年度の研究目標は、ローマ字変換を行ったテキストデータに対し、NUDISTおよびEthnographを使用し、1.コンピュータが得意とする分析プロセス、および人間の思考に頼らざるを得ない分析プロセスをそれぞれ抽出する、2.看護研究の目的と特徴により、データ分析へのコンピュータ支援がどこまで可能かについて明らかにすることの2点であった。実施した内容および研究結果は以下のようである。 1.分析プロセスは、QDAモデル(Seidel & Fries,1994)に沿って検討した。その結果、上記2点のソフトウエアを使ってのコンピュータが得意とする分析プロセスは、データ管理に関わる行程であった。また、人間の思考に頼らざるを得ない分析プロセスは、データ解釈に関わる行程であり、コーディングはコーディング者の能力に全面的に依存することが明確となった。 両ソフトウエアの決定的な限界として、日本語をローマ字変換入力することで表意文字としての漢字の特性が失われることである。このことは文脈からの理解の低下をまねき、コーディング作業が煩雑になることが明らかになった。 2.看護研究の質的データ分析への上記2点のソフトウエア活用の可能性として、以下の3点が示唆された。(1)既にコード語が決定している演繹的アプローチによるコーディング、(2)一次コーディング作業における手作業の軽減、(3)多量データに対するデータ紛失の防止という点で優れており、特に内容分析に対する活用が示唆された。 以上の結果は、第15回日本がん看護学会学術集会(2001年2月)で発表を行った。
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