研究課題/領域番号 |
10878016
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
食生活
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
藤澤 史子 滋賀県立大学, 人間文化学部, 助手 (50089041)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 冷食 / 体表温 / 血流量 / 血圧 / 自律神経 |
研究概要 |
漢方医学で詳述されている食品の中で寒涼性に分類されている食品について、生理効果が実際に存在するかどうかを科学的に実証することを目的として実験を行っている。今までに検索した結果、身体を冷やす傾向を示したアサリについて、確認実験をした。さらに、甲殻類の中からカニを選び、カニ摂取がヒトの体表温(額、首、手首、足首)、鼓膜温、血圧および末梢血流量などを指標とし、身体におよぼす影響を健康なヒトを対象として比較検討した。 摂取物は凍結したサンプルと同量のエネルギー、タンパク質、糖質を含む材料で構成されたクッキーを対照食として、摂取後の変化を比較した。 1.アサリ 体表温の変化は額以外の部位において、アサリ摂取後は対照食に比較し低く維持する傾向が観察された。首では有意に上昇を抑制した(p<0.05)。経時的変化では摂取直後から上昇抑制を示し、その後長時間持続した。末梢血流量は有意に減少した(p<0.1)。前回の結果と同じ傾向を示し、再現性のあることが確認できた。アサリ摂取後身体を冷やすことが確認できたことから、今後は成分決定に前進していきたい。 2.カニ 体表温の変化をみると、ほとんどの部位でカニ摂取後は対照食に比較し低く維持する傾向が観察された。 足首では体表温の低下を有意に促進し(p<0.05)、首では有意に上昇を抑制した(p<0.1)。経時的変化をみると、摂取後30分までに体表温を低く維持する傾向はより顕著であった。末梢血流量はカニ摂取後が減少を促進する傾向を示した。血圧は対照食に比較し、有意に上昇を抑制した(p<0.05)。
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