研究課題/領域番号 |
10878024
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 東京家政学院筑波女子大学短期大学部 |
研究代表者 |
余田 義彦 東京家政学院筑波女子大学短期大学部, 情報処理科, 助教授 (20191653)
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研究分担者 |
高藤 清見 (高藤 清美) 東京家政学院筑波女子大学短期大学部, 情報処理科, 講師 (00279556)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 理科実験 / 誤概念 / ポートフォリオ / マルチメディア / データベース |
研究概要 |
理科実験における誤概念克服を支援するため、子供達に「実験ポートフォリオ」を作成させ、それをマルチメディア共有データベースを用い、複数のクラスにまたがる大勢の子供どうしの間で交換・共有・相互評価させる活動を考えた。実験ポートフォリオとは、子供達一人一人が実験の予想や考察の局面で、考えたこと、感じたことなどを自由に書き留め、それらを集めたものである。本研究では、このアイデアに基づく実験指導法のモデル指導案の開発を目指した。 平成11年度は、以下のことを行った。 1.教授戦術のモデル化と新たな指導案の作成 平成10年度に試行した力の単元の授業の指導案をもとにして、「実験ポートフォリオ」を用いた理科実験の教授戦術をモデル化した。そして、電気の単元で、同じ教授戦術に基づく指導案を作成した。 2.研究授業の実施 力と電気それぞれの単元の指導案について、前年度と同じで研究授業を実施した。 3.評価とまとめ 力と電気それぞれの単元の指導案について、(3)と同じ方法で評価を行った。そして、(4)でモデル化した「実験ポートフォリオ」を用いた理科実験の教授戦術の有効性について検証した。さらに、個々の実験ポートフォリオの特徴を、認知的領域・情意的領域の二つの観点から、チェックリスト表を使って分析した。それらの結果をもとに、認知的変容や情意的変容が、子供どうしの間でどのような相互作用に起因するものか、因果関係を検討することが、今後に残された課題である。
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