研究課題/領域番号 |
10878027
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
市川 伸一 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (70134335)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 討論 / 討論動機 / 電子討論 / 尺度構成 / 批判的思考 / 教材開発 / 推論 / 評価研究 / 電子メール / 再生刺激法 |
研究概要 |
本年度は、研究の最終年度として、これまでの結果をまとめて論文化することに重点をおいた。 まず、討論においてはいわゆる「批判的思考(critical thinking)」が求められることから、この領域の研究史をまとめ、さらに、相手の意見を吟味しながら自分の意見をもつための教材を含めて論文化した。また、高校や大学受験で小論文を書く学習においても、問題文を批判的に検討して自らの主張を展開する形式が多いため、その過程を解説した文章を、高校生向けの学習法の本の1章として執筆した。 対面討論と電子討論の比較については、昨年度収集したデータをより詳細に分析して、討論の動機・目的観の因子構造を見出すとともに、因子が発言量にどのような影響を与えるか、電子討論場面ではどのような抑制要因または促進要因がはたらくかなどを明らかにした。 実際に多くの参加者をまじえて行われた電子討論を素材にして、それぞれの参加者がどのような意図、認知、感情を抱いていたかを回想的面接により調査した。ここでは、表の発言としては現れていなかった内容がデータとして得られ、討論進行時の隠れたメンバー間葛藤が発言意欲に大きく影響することが浮き彫りとなった。討論を活性化すると同時に生産性を高めるためには、この葛藤をどう調整していけばいいかが考察された。
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