研究課題/領域番号 |
10878091
|
研究種目 |
萌芽的研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物有機科学
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
斉藤 和季 千葉大学, 薬学部, 教授 (00146705)
|
研究分担者 |
野路 征昭 千葉大学, 薬学部, 助手 (80271534)
山崎 真巳 千葉大学, 薬学部, 講師 (70222370)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | ゲノミクス / シロイヌナズナ / システイン生合成 / シアン代謝 / 二次代謝 / アルカロイド |
研究概要 |
シロイヌナズナでは、現在までに3種類のセリンアセチル転移酵素SATaseアイソザイムの存在が知られているが、最近4種類目のSATaseをコードするゲノムおよびcDNA配列がデータベース上に報告された。そこでこのSAT106の機能解析を目的として、シロイヌナズナλYES cDNA libraryを用いてPCR法によりcDNAクローンの単離を行った。SAT106は全長約1kbであり、そのC末領域の1次構造はフィードバック阻害感受型、非感受型とは全く異なるタイプを示した。大腸菌発現系を用いた解析の結果、SAT106は大腸菌JM39/5のシステイン要求性を機能的に相補した。 分子生物学におけるモデル植物であるシロイヌナズナでは、T-DNA挿入にもとづく変異体のタグラインシステムの整備が進んでおり、目的遺伝子の破壊変異体の分離に利用されている。本研究ではSATase遺伝子破壊変異体の分離を目的として、SAT-c、SAT-p、SAT-mについてスクリーニングを行った。その結果、SAT-cとSAT-mで一つずつラインが見い出された。 また、いくつかの生理学的な結果から以前ミトコンドリア性のシステイン合成酵素として同定された蛋白質が、実はβ-シアノアラニン合成酵素ではないかと考えられた。そこでこのcDNAを大腸菌内で発現し、酵素活性測定、β-シアノアラニン合成酵素抗体を用いたイムノブロット分析によって確かに本蛋白質は、システイン合成酵素活性を有するものの実際にはβ-シアノアラニン合成酵素として機能していることを明らかにした。
|