研究課題/領域番号 |
10878121
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
岡田 秀親 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (30160683)
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研究分担者 |
土肥 名月 名古屋市立大学, 医学部, 技官 (60260791)
岡田 則子 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (20160682)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | アンチセンスペプチド / センスペプチド / 高次構造 / Antisense Homology Box / 補体 / C3 / HRF20 / CD59 |
研究概要 |
ダブルストランドDNAのうち、ネガティブストランドDNAに相補的なRNAを想定し、それにより翻訳されると仮定したときのペプチドをアンチセンスペプチド(AS-P)を人工的に合成すると、元のペプチド(センスペプチド;S-P)と相互反応を起こすことが多い。このS-PとAS-Pの相互反応が蛋白質分子内でペプチド間相互反応を起こすことにより、分子の高次構造の形成や維持に得割を果たしていると考えた。S-PとAS-Pの関係を重複している部位をアンチセンスホモロジーボックス(AntisenseHomology Box:AHB)と命名し、AHB部位のペプチド(AHB-P)を作用させると分子の立体構造に変化を起こさせ、蛋白質分子の機能を阻害したり、あるいは増強したりする変化を及ぼすことができる。 すでにエンドセリンレセプターやC5aレセプターの分子機能にAHB-Pが作用を及ぼすことを確認できた。そこで、活性の変化を定量的に測定することのできる補体系の蛋白質についてAHB-Pの作用について検討を行った。補体第3成分(C3)のAHBについて32種類のAHB-Pを合成して検討した結果、6種類のAHB-Pで抑制作用を認めることができた。C3にAHB-Pを作用させたあと、ゲル濾過でAHB-PをC3から分離してもC3の活性は抑制されたままであったので、AHB-Pの作用によりC3分子に不可逆的な構造変化をもたらしたと推察された。補体の膜攻撃Complex C5b6789を防ぐHRF20(CD59)のAHBについての解析も行った。それに基づいて合成したAHB-Pを作用させると膜障害の抑制を認めたが、コントロールペプチド等の実験がまだ十分ではないので、作用機序についての結論を得るには至っていない。
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