研究課題/領域番号 |
10878123
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
沼田 治 筑波大学, 生物科学系, 助教授 (50189354)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | FK506 / FKBP12 / テトラヒメナ / カルシニューリン / 細胞質分裂 / FK506結合蛋白質 / カルシウムイオン / カルモジュリン / IP_3リセプター |
研究概要 |
FK506結合蛋白質(FKBP)は免疫抑制剤FK506と結合するとカルシニューリンの機能を阻害し、免疫担当細胞の働きを抑えることが知られている。我々はテトラヒメナにもFKBPが存在することを発見した。これは、この蛋白質が普遍的な生理機能に関与することを示唆している。この普遍的な生理機能を明かにすることが本研究の目的である。 1.テトラヒメナのFKBP遺伝子をクローニングし、そのcDNAの全塩基配列を決定した。推定されたアミノ酸配列からテトラヒメナのFKBPは分子量12kDaでFK506結合部位を保持していた。ホモロジー検索の結果、ショウジョウバエ、ヒト、マウスのFKBP12と約60%の相同性を持ち、類似性は80%近いことが判った。 2.テトラヒメナの同調分裂細胞をFK506で処理したところ細胞質分裂が阻害されることが明らかになった。 3.テトラヒメナFKBP12の機能を明らかにするため:(1)抗-FKBP12抗体を用いたFKBP12の細胞内局在性の決定、(2)FKBP12に結合するカルシニューリンのような蛋白質の同定、などを計画した。その第一段階として大腸菌でリコンビナントFKBP12の大量発現を行い、リコンビナントFKBP12をウサギとモルモットに注射して抗-FKBP12抗体の作製に成功した。
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