研究課題/領域番号 |
10878149
|
研究種目 |
萌芽的研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経科学一般
|
研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
遠山 育夫 滋賀医科大学, 分子神経科学研究センター, 教授 (20207533)
|
研究分担者 |
木村 宏 滋賀医科大学, 分子神経科学研究センター, 教授 (40079736)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
キーワード | FGF / アンチセンス / 一酸化窒素 / ペプチド核酸 / トランスフェクション / 神経細胞死 / 転写因子 / 核移行シグナル / mRNA / 脳機能解析法 / 一酸化窒素合成酵素 |
研究概要 |
本研究の目的は、FGFのN端に存在する核移行ペプチドを利用して、哺乳動物の細胞核内にペプチドやオリゴヌクレオチドを送り込む方法を開発し、特定の遺伝子の核内転写因子の人工制御することにより、脳機能を解析することである。3年間の研究により、次の成果をあげた。 1)FGF-1のN端に存在する核移行ペプチドに、蛍光物質ペプチド(GFP)や自然界に存在しないと推測される取りペプチドマーカーTyr-D-A1a-Pheを結合させたいわゆる核内運び野ペプチドを作成した。 2)この運び野ペプチドを哺乳動物の培養細胞(CHO細胞)に投与することにより、マーカーペプチドが核内に侵入することを確認した。 3)この運び野ペプチドとアンチセンスプローブとの複合体をラットに投与するIn Vivo実験を行った。Targetとしては、我々が解析方法に熟知しているグルタメートのトランスポーターとiNOS遺伝子を選んだ。核移行ペプチドとアンチセンスプローブ(PNA)との複合体をラットの脳室内に投与し、グルタメートのトランスポーターとiNOS遺伝子の発現抑制効果を検討したが、今のところ期待されたような結果を観察することができなかった。 以上のように、核内にペプチドやアンチセンスプローブを送り込む運び野ペプチドの作成することができた。少なくとも培養細胞では一定の成果を上げることができた。投与濃度、投与方法などの最適条件が決定されれば、in vivoへの投与も可能となり、新しい研究手法を切り開くものと期待される。なお、成果の一部を論文発表した。
|