研究課題/領域番号 |
10878157
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 大阪府立成人病センター研究所 |
研究代表者 |
瀬谷 司 大阪府立成人病センター研究所, 第6部, 部長 (10301805)
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研究分担者 |
長沢 滋治 北海道大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (70029958)
松本 美佐子 大阪府立成人病センター研究所, 第6部, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ヒトCD46(membrane cofactor protein) / トランススジェニックマウス / 麻疹ウイルス / 補体制御因子 / 異種移植 / 3′-UTサイレンサー |
研究概要 |
ヒトCD46を高発現するマウス作製のために以下のことを明らかにした。1.CD46の転写・翻訳の調節機構:ヒトCD46は4kb ubiquitous-messageと1.5kb testis-specific messageから成る。4kb ubiquitous message(L-form)のcDNAをマウス細胞に強制発現させてもヒトやサル細胞のようにCD46proteinは高発現しない。2.CD46のSCR1,SCR2が麻疹ウィルスレセプターとして機能する。SCR2-4は補体制御活性に必須なドメインである。従って、SCR1を削除したmutantは麻疹ウィルスレセプターとして機能せずに補体制御機能のみを発揮する。このことをブタ血管内皮細胞を用いて検証した。3.[CD46は免疫系を抑制するレセプターとしても機能しうる。シグナル伝達に関与するcytoplasmatic tailのsequenceを削除する必要がある。]この点は現在試行中である。 Preliminary trailで、L-form cDNAをトランスジーンしたがCD46高発現マウスは得られなかった。Constructは上記のごとく完成したのでCD46の高発現マウスを目指してさらに継続試行していく予定である。 ヒトCD46は細胞を自己補体から守る免疫制御因子であり、かつ麻疹ウィルスレセプターとしても機能する。本研究でCD46高発現のマウスが得られれば、麻疹感染・異種移植の動物レベルでの解析に道が開かれる。もしCD46高発現のfounderが得られれば、ウィルス感染・移植の解析実験をより大きい規模で計画する予定である。
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