研究課題/領域番号 |
10894017
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
超高層物理学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松本 紘 京都大学, 超高層電波研究センター, 教授 (00026139)
|
研究分担者 |
森岡 昭 東北大学, 理学部, 教授 (50004479)
向井 利典 京都大学, 宇宙科学研究所, 教授 (60013695)
鶴田 浩一郎 京都大学, 宇宙科学研究所, 教授 (10013682)
國分 征 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (00011502)
木村 磐根 大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (00025884)
|
研究期間 (年度) |
1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
|
キーワード | Geotail / POLAR / WIND / FAST / ミクロ物理 / マクロ物理 / 磁気圏 / 宇宙プラズマ |
研究概要 |
現在、「国際太陽地球系物理(ISTP)」として国際レベルで行われている観測体制をもとに、マクロ-ミクロ結合系に関する研究をどのようにすすめていくべきかを各磁気圏の領域別にローカルな議論を行い、それらの議論を踏まえて、3月に京都大学超高層電波研究センターにて全体会議を開き、総括的な議論を行い、ミクロ-マクロ結合系に関する研究をこれからどのように具体的に国際間協力によってすすめていくべきかについて話し合った。具体的には、磁気圏内外で共通に観測されることのわかった静電孤立波が、エネルギー伝搬や粒子加速にどのように関わっているのか、それを複数の衛星による観測と計算機実験による理論計算により明らかにする必要があることが理解された。この研究は極域におけるイオンの流出現象や火星・金星などの弱磁場惑星の上層大気流出現象のプロセス理解にまで発展する可能性があることが指摘され、「国際太陽地球系物理」計画の中での新しい発展分野として期待される。また、磁気圏内外のシ衝撃波周辺でのミクロ-マクロ結合現象の解明も重要なテーマであることも述べられた。これは、衝撃波を記述する従来の方程式系はマクロな電磁流体近似から得られたものでミクロな物理過程について考慮されていないからである。この現象の解析においても計算機実験・衛星観測の共同研究体制の重要性が指摘される一方、平成12年度に打ち上げられる予定の欧州のCLUSTER2衛星と現存のISTP衛星との共同観測体制の確立についても広く認識された。
|