研究課題/領域番号 |
10894024
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
遺伝
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研究機関 | 総合研究大学院大学 |
研究代表者 |
森脇 和郎 総合研究大学院大学, 副学長 (50000229)
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研究分担者 |
山崎 由紀子 国立遺伝学研究所, 生物遺伝資源情報センター, 助教授 (00239956)
後藤 伸治 宮城教育大学, 教授 (60005791)
山本 雅敏 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (10142001)
河原 太八 京都大学, 農学研究科, 助教授 (20115827)
笹隈 哲夫 横浜市立大学, 木原生物学研究所, 助教授 (70124310)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 系統保存 / ネットワーク / データーベース / 系統生物学 / 遺伝実験系統 |
研究概要 |
日本における各種の遺伝実験系統の保存状況を調査し、それらの系統が活用されるための情報交流の問題点を明らかにすると共に、生物種を越えた系統保存のネットワーク構築の方策を検討することを目的とした。研究班は各生物種遺伝実験系統を保存している研究者グループからの代表者と系統情報研究者、計18名から構成されている(上記分担者はリストの上位から5名)。 調査は2回の研究会、海外関係機関状況調査、資料収集、シンポジュウム開催、により行った。 1) 研究会 各種遺伝実験系統の実状を資料に基づき検討した。その中で、1)日本においては多数の高質な実験系統が収集・育成・保存されている、2)その保存については一部を除いては公的支援のないまま進められているため系統的保存の保証に不安がある、3)情報化(データベース化と公開)と研究活用が肝要である、との結論を得た。 2) 海外調査 笹隈、山崎の両名をカナダ、アメリカ合衆国に派遣し、北米の植物種系統保存の実状調査と、世界的な系統保存ネットワークの構築につき情報交流を行った。その中で世界最大の植物系等保存データーベースGrain Genesとの提携等が協議された。 3) 資料収集 各生物種の系統保存状況の資料、各種シンポジュウム・研究会の報告、系統保存機関のリスト等を収集た。その成果を資料集「日本における生物系統保存の現状」として出版した。 4) シンポジュウム 1999年1月11日に日本学術会議講堂において、「系統性物学と情報科学の出会い」と題して公開シンポジュウムを開催した。班員を含め5名の話題に基づき、系統保存とデータベース、系統を用いた創造的研究の発展について、活発な意見交流を行った。 以上の検討により、今後も情報交流の場を維持すること、国立遺伝学研究所と協力してネットワークの構築を進めることにより、生物系統保存事業を進めていく必要が明らかになった。
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