研究分担者 |
大即 伸明 東京工業大学, 工学部, 教授 (40211106)
尼崎 省二 立命館大学, 理工学部, 教授 (60066743)
山田 和夫 愛知工業大学, 工学部, 教授 (10093080)
大津 政康 熊本大学, 工学部, 教授 (80109016)
宮川 豊章 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80093318)
|
研究概要 |
近年,社会資本の充実にともない,その有効な運用とともに着実な維持管理が重要な課題となってきている.また,阪神淡路大震災における土木構造物の破滅的ダメージによって構造物の内部欠陥等が指摘され,維持管理の重要性が再認識されるとともに,これらの欠陥を検出するこどが可能な非破壊検査法が求められるようになってきている. 非破壊検査は,近年になって急速に研究がなされ,現在も研究が盛んな分野であるが,その手法は様々で各手法により独自のデータ蓄積が行われている.さらに,各手法の適用範囲等は,まちまちであり,また,複合的な検査手法については確立化がなされていない.したがって,国内外の研究者が一同に集い,各自の研究成果の報告及び情報,意見交換の場が今後の総合的な非破壊検査手法の確立のために必要となる. 以上のような趣旨から,建設分野における非破壊検査手法に関する国際シンポジウムの研究内面に関する企画調査等の準備として,主に以下の作業を行った. 1. 我が国における各種非破壊検査技術の現状を研究.開発および現場の各方面から調べ,非破壊検査の実用性,問題点および将来性について検討を行った. 2. 海外の文献を収集調査し,我が国における非破壊検査技術との共通点または相違点について整理を行い,各種非破壊検査手法の標準化への検討を行った. 3. 各種非破壊検査法の調査結果および検討結果に応じて,各研究メンバーが実験的研究を行い,その妥当性にについての確認を行った.さらに,その成果を学会等で発表する予定である. 4. 海外の研究者と連絡を取り,現在様々な方法で行われている各種の非破壊検査方法を統一化した,国際標準としての非破壊検査手法の確立を目指してその草案を作成した. 5, 国際シンポジウムを活発な研究発表,情報交換および意見交換の場とするために,集会の主旨への理解を求め,国内外へ広く参加を呼びかけた.今後も,引き続き行っていく.
|