研究分担者 |
佐藤 正之 群馬大学, 工学部, 教授 (70008473)
中野 勝之 福岡大学, 工学部, 教授 (50037876)
横田 俊幸 山形大学, 工学部, 教授 (90007005)
武内 一夫 理化学研究所, レーザー反応工学研究室, 主任研究員 (10142639)
幸田 清一郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10011107)
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研究概要 |
熱化学的には極端な高温・高圧を用いなければ期待できない反応を,光化学的にまた放電を積極的に利用することにより,常温・常圧(あるいは減圧)下で比較的容易に実現させることが可能である.励起化学種が関わるこのような反応は古くから現象的に興味が持たれていたが,活性種発生技術の進展に伴い,近年,とくに材料工学,環境工学などの新局面を切り開く手法として注目されるようになった.化学の工学分野に関わる化学工学会では「光および活性化学種の反応工学」研究会を中心に関連分野の検討を続けている. 本科研費補助金は,平成8,9年度を引き継ぎ,まず第一にこの平成8,9年度研究成果を再検討するために平成10年9月に開催された化学工学会第31回秋季大会(於 米沢)においてシンポジウムを開催(オーガナイザ:秋田大・菅原,理研・岡田)し,「光および活性化学種による反応制御とその反応工学の構築」成果を各分担者が発表した.とくに活性化学種の挙動の多様さについて,その発生方法と関連させながら定式化する過程を全員で詳細に検討した. そして,この分野の工学的総合化を図る試みの一つとして,平成10年12月に,東京において関連企業の技術者を招き「活性化字種を利用した物質システム管理ワークショップ」を開催した.ここでは研究成果の紹介を上記再点検結果を加味しながら行い,その後,企業側からのコメント(本研究成果の工業化の可能性,現存商用プロセスの改良への寄与,操作法改良への寄与など)を聴取した.
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