研究課題/領域番号 |
10897003
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
清原 壽一 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (50071874)
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研究分担者 |
三木 健寿 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (80165985)
松川 寛二 広島大学, 医学部, 教授 (90165788)
能勢 博 信州大学, 医学部, 教授 (40128715)
小林 茂夫 京都大学, 大学院・情報学研究科, 教授 (40124797)
彼末 一之 大阪大学, 医学部, 教授 (50127213)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 体温調節 / 皮膚血流 / 発汗 / 循環調節 / 環境適応 / 人工環境 |
研究概要 |
1)清原は本会の目的と今後のスケジュールを説明した後、免疫組織化学的手法により明らかにした体温調節中枢神経回路網について解説した。2)小林は中枢神経系と後根神経節にあるサーモスタット細胞のイオン機構を電気生理学的に調べ、その特性を明らかにした。3)紫藤は暑熱馴化による体温調節機能の変化に関する新しい知見を述べ、暑熱暴露時間帯に愛する時間記憶がいかにされているか、体温調節機能の変化がどのように誘導されるかなどの問題提起した。4)中島は発熱と内因性解熱物質に関する新しい知見を発表し、体温調節系における自己調節系を物質的側面から解明する手がかりについて述べた。5)能勢は皮膚血流と血圧反射の相互干渉例を示し、その生体適応機構における役割を考察した。6)野本は哺乳類と鳥類の体温調節機構を比較し、長い進化の過程でそれぞれの動物種がその時々の環境に適応しながら独自に獲得してきた進化的環境適応機構について述べた。7)平田は皮膚血流量調節におよぼす発汗反応の関与について、ヒトを使った実験結果を示し、特にスポーツ生理の面からその適応機構を考察した。8)松川は体温調節機能と関係する皮膚血管運動の神経性調節についてこれま得られた知見を述べ、循環調節系と体温調節系の調和と統合、および皮膚交感神経活動の計測と皮膚血管運動に与える環境温度の影響にについて調べる実験計画を説明した。9)松本は耐熱性と発汗反応からみた暑熱適応性について、熱帯地住民にみられる長期暑熱順化機構の特性を示した。10)三木は自律神経によるエネルギー代謝の調節機構について、無痲酔・無拘束の動物から運動負荷時を含め、多面的にデータを集積する方法とその解析結果について述べた。11)彼末はふるえの発現機構について、その調節中枢が抱える問題点と新しい調節神経機構について提案した。 12)満渕は現在我々を取り巻いている人工環境が長期的に生態系におよぼす影響の解析から始めて、長期的に見てどのような人工環境が人類や生体にとって至適であり、どのような設計が求められるかについて論議した。
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