研究課題/領域番号 |
10F00046
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
メディア情報学・データベース
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
原田 耕一 広島大学, 大学院・工学研究院, 教授
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研究分担者 |
TALUKDER KHasan 広島大学, 大学院・工学研究院, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2011年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2010年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | マルチスレッド / 形式検証法 / 画像圧縮法 / 動作解析 / デッドロック / スレッド間通信 / PSNR / ウェーブレット / ウェーブレット変換 / SPIN / Sobelフィルタ / 並行的手法 |
研究概要 |
画像処理は内包するデータ量が膨大であり、並行処理によって処理を高速化することが不可欠である。この観点から本研究では、マルチスレッドのウェーブレットを応用したアルゴリズムにおいて、マルチスレッドの動作が確実である(連携処理によるタイミングのずれや誤動作を生じない)ことを確認することに重点を起き、このためのアルゴリズムの検証方式について広範な研究を行なってきた。具体的には、尖頭S/N比(PSNR)に関して優れた画像圧縮法を新たに提案し、この圧縮法において、スレッド間でデータ交換を行う際に必要なメッセージ列(MSC)について詳しく調べた。また、MSCが正しい(スレッド間のデータ交換に誤りがない)ことを文法構造を導入することにより確認できる方法を考案した。スレッド間通信全体は文書ファイルとして表現し、これをマルチスレッドシステム交信解析システムへの入力とした。解析システムの構築はメッセージ交換におけるデッドロックの検出を考慮しなければならない。そこで、オペレーティングシステムにおけるデッドロック検出に関する知見を利用し、デッドロックはメッセージ交換における送受のタイミングにおいて生じるというところに留意してデッドロック検出手法を設計した。次にデッドロックが生じてしまった場合、この状態をいかに解消するか、システムにおける他の異常状態は存在するか、また、システムが安定に動作する場合に満たすべき条件が失われた場合の振る舞い(画像の列ベクトルについての水平伝送が完了するまでにいかなる垂直伝送も開始されていない)について解析を進めた。 本研究の成果は、画像圧縮ソフトウェアのための動作検証に貢献するのみならず、さらに大規模なソフトウェアであるオペレーティングシステムの設計においても示唆を与えるものである。
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