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レシオ変化型亜鉛蛍光プローブの開発

研究課題

研究課題/領域番号 10F00338
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 生物分子科学
研究機関大阪大学

研究代表者

菊地 和也  大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授

研究分担者 DHARA Koushik  大阪大学, 大学院・工学研究科, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2010 – 2012
研究課題ステータス 完了 (2012年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2012年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2010年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード亜鉛イオン / 蛍光レシオイメージング / レシオ変化型蛍光プローブ / クマリン
研究概要

近年、タンパク質に結合していない遊離の亜鉛イオンが中枢神経機能や免疫機能に関わっていることが示唆されており、亜鉛イオンの生理機能に関して大きな注目が集められている。今日、細胞内における遊離亜鉛イオン濃度の変化を正確に捉えることのできる実用的技術として蛍光レシオプローブの開発が求められている。
前年度までに、開発したプローブは、亜鉛イオンの結合に伴い、蛍光レシオの変化が観測されたものの、プローブの蛍光波長のシフトが小さいことと、亜鉛イオン以外の金属イオンとも結合することが問題であった。本年度では、これらの問題を解決することを目的として、亜鉛イオンとの配位に関わる部位(キレーター)の構造を改変したプローブの設計を行った。キレーターの構造を変えることで金属イオンに対する親和性・選択性を変化させるだけではなく、キレーター周辺に存在するヒドロキシル基のpKaを変化させ蛍光波長のシフトを増大させると期待した。新規の亜鉛イオンキレーターとしては、N,N-dipicolylethylenediamineを選択した。これと同時に、生細胞イメージングを目的として、蛍光波長を長波長化させるために、クマリン骨格にベンゾチアゾール環を導入したプローブを設計した。
その結果、亜鉛イオンとの結合に伴い励起波長のブルーシフトが観測され、レシオイメージングが可能であることが判明し、亜鉛イオンに対する選択性が向上していた。亜鉛イオンとイオノフォアを細胞に添加することで、細胞内に亜鉛イオンを導入し、異なる二波長(380nm/450m)で励起し蛍光レシオイメージングを行った。その結果、亜鉛イオンの細胞内流入に従い、蛍光レシオが変化したことから、このプローブを用いて細胞内亜鉛イオンを検出することができたといえる。

報告書

(3件)
  • 2012 実績報告書
  • 2011 実績報告書
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Fluorescent Probe for Detection of His tone Deacetylase Activity Based on Aggregation-Induced Emission2012

    • 著者名/発表者名
      Dhara, K., Hori, Y., Baba, R, Kikuchi, K.
    • 雑誌名

      Chem. Commun.

      巻: 48 号: 94 ページ: 11534-11536

    • DOI

      10.1039/c2cc36591j

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 査読あり

URL: 

公開日: 2010-12-03   更新日: 2024-03-26  

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