研究課題/領域番号 |
10F00356
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
計算機システム・ネットワーク
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研究機関 | 国立情報学研究所 |
研究代表者 |
計 宇生 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 教授
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研究分担者 |
谷 雨 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2012年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2011年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2010年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 無線センサーネットワーク / 高齢者介護 / ネットワーク最適化 / バースト通信 / 目標監視 / センサーネットワーク / ボディセンサーネットワーク / ターゲットカバレッジ / 無線監視システム / シンク・モビリティ |
研究概要 |
本研究では介護用センサーネットワークの原理と設計に関する技術課題を解決することが目的である。具体的には以下の3つの課題について検討した。 1)ヘルスケアのための無線センサーネットワークのネットワークライフタイムの最適化問題 ユーザ(患者)が移動しながら、自らの健康情報を定期的に送信するようなシナリオを想定している。ネットワークトポロジーの時間的変化に対応すべく、本研究では、ユーザの移動が既知である(オフラインの)場合、多項式複雑度で最適化問題の解を得ることが可能であることを示した。一方、オンラインの場合、問題の複雑度が大幅に上昇し、オフラインと同じような性能を得ることが困難であり、ユーザの移動性を一定のパターンに限定し、移動性の予測を利用することで性能の向上が得られることを示した。 2)ボディセンサーネットワークにおける優先通信の実現方法の検討 ボディセンサーネットワークは人間の体の異なる位置から健康情報を収集し、一定の処理を行い、さらに伝送することによって、ヘルスケアの機能を提供するものである。本研究では、バースト的に発生するデータのための通信制御を行うことによって、エネルギーの消費を削減し、持続的なサービスを提供可能にするアルゴリズムについて検討し、さらに異なるデータのためのサービス品質を保証できる優先制御機構の検討を行った。クリティカルな要求に対応できる高信頼性、実時間性、患者の安全性を確保できるような通信プロトコルについて提案した。 3)無線監視センサーシステムにおける目標追跡の問題 本研究では、患者の移動によるネットワークのトポロジーの変化に適応し、新しい経路を自動的に生成、制御するネットワークサービスのための理論および実現方法を検討し、携帯センサーノードの移動性に考慮し、周辺に設置した非移動性センサーとの連携による目標追跡の実現方法について検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究は当初の計画通り、ステップバイステップに進められた。それぞれのステップにおいて、研究結果を国際会議や、国際学術雑誌に発表した。したがって、当初の計画での目標が達成出来たと考えている。
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