研究概要 |
実施計画の「全ての原始語からなる言語は文脈自由言語かどうか?」に関しては、回文からなる文脈自由言語を生成する文法の研究が研究代表者、P.DomosiおよびSz.Fazekasとの共同研究として行われ、その成果は、研究代表者とDomosiの共著書Context-Free Languages and Primitive Words(World Scientific,Singaporeより刊行予定)の一節に盛り込まれた。この面の研究に関して、研究分担者は、非原始的な回文からなる文脈自由言語の構造の研究を行った。研究結果はInternational Journal of Foundation of Computer Scienceで公刊される。主テーマの「語および言語上の演算の研究」に関して研究代表者は、複製される語の集合が有限集合の場合には、正規言語の重複閉包は必ずしも正規言語にならないことの証明、重複閉包演算で正規性が保存されるための条件等を検討した。その成果は、ハンガリーで開催された国際会議での招待講演として発表された。研究分担者は、語および言語の回文補完演算の研究をおこなった。研究結果は、国際会議ComputabilityinEurope2012に於いて発表される。その他の研究代表者の研究として、研究代表者は、オートマトンの状態集合に層とよばれる概念を導入しそれを用いてオートマトンの新しい構造理論を構築された。この結果はTheoretical Computer Scienceで公刊された。研究分担者のその他の研究としては、グラフの位相的な性質を用いての計算理論の研究がある。結果は創薬への応用が期待される。雑誌Natural Computingで公刊される。
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