研究課題/領域番号 |
10J01128
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
緒方 洋輔 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2011年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 親近感 / 意思決定 / 単純接触効果 / 紡錘状回顔関連領野 / 扁桃体 / 数量判断 / Choice effect / 刺激提示間隔 / Fusiform face area / amygdala / fMRI |
研究概要 |
本年度は、ヒトの「判断」に関する神経基盤を明らかにするため、1つは前年度に引き続き「親近感」に基づく意思決定の神経基盤、もう1つは合理的判断に関して数量の判断に関する神経基盤について実験、データ解析、論文投稿を行った。 「親近感」に基づく意思決定の神経基盤に関しては、前年度行った実験から得られた、閾下提示された顔刺激の観察中に、紡錘状回顔関連領野や、扁桃体などの顔刺激の情報処理に関連する領野の活動が変化するという現象について精査するために、Dynamic Causal Modelingによる、脳領域間の結合に関しての解析を行った。結果、顔刺激を観察している際に、紡錘状回顔関連領野と扁桃体、視覚野間の脳領域結合が、顔刺激の好意度に応じて変化する傾向が見られた。今回明らかになった脳領域間の結合様式は、「親近感」を表象する包括的な脳領域ネットワークの一部を明らかにしたものである。この結果は更に精査を加え、論文にまとめて発表を行う予定である。 また、本年度は数量判断課題という実験系から、ヒトが意識せず数量の判断に対する注意を切り替えることを明らかにし、ヒトにおける意識せずに行われる行動の最適化の神経基盤を明らかにした。その内容についてはPLos ONE誌に投稿し、採択されたものである。また、この実験系に関して、ヒトの判断と時間間隔との関係を明らかにすべく、行動実験を行った。結果、数量判断課題を行なっている最中の反応時間が、刺激提示間隔がランダムに変化する際には刺激提示間隔が長くなると反応時間が減少し、1ブロック内でコンスタントに刺激提示が行われる場合には刺激提示間隔が長くなると反応時間が増加するという結果を得た。このデータに関しては現在論文にまとめ、投稿準備中である。
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