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熱帯ウナギの回遊生態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10J01346
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 水産学一般
研究機関東京大学

研究代表者

茅野 尚子  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2010 – 2012
研究課題ステータス 完了 (2012年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2012年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2011年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード熱帯ウナギ / 回遊生態 / 耳石 / Sr/Ca比
研究概要

本年度は、昨年度に引き続き熱帯ウナギと温帯ウナギの回遊生態との相違を明らかにするため、インドネシア・マレーシア・ベトナムに生息する熱帯ウナギ、Anguilla bicolor bicolor, A. bicolor pacificaの回遊特性を明らかにすることを目的とし、それぞれの地点で異なるウナギ属魚類が、一貫して淡水域で生息していたもの、一貫して汽水域で生息していたもの、一貫して海水域で生息していたもの、淡水域から海水域へと生息場を移動させたもの、さらに、淡水域と海水域を複数回往来していたものなど、非常に多様な回遊パタンを持つことが明らかになった。また特にベトナムのPhuYenに関しては非常に多様な回遊パタンが見られた。一貫して淡水域で生息していたもの、一貫して汽水域で生息していたもの、さらにこの中には汽水域でも塩分が高めの環境で生息していたものと低めの環境で生息していたものがいることが明らかになった。この多様な回遊パタンにはPhu Yenの地形と川幅の大きさに起因していると考えられた。
また、熱帯ウナギの耳石Sr/Ca比と塩分濃度の関係が明確にするため、ベトナムで飼育実験を行った。これまで、回遊生態を判別する際の指標には、温帯ウナギの値が用いられてきた。しかし、熱帯ウナギの回遊生態を研究する場合、温帯ウナギの指標を用いるのは適切でない事が考えられ、追加実験として熱帯域ベトナムでの飼育実験を行った。これにより、これまで明されていない熱帯ウナギの耳石Sr/Ca比と塩分濃度の関係が明確になった。この指標は、今後熱帯ウナギの回遊生態を解析する上で非常に有用なものである。

報告書

(3件)
  • 2012 実績報告書
  • 2011 実績報告書
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Migratory history of the giant mottled eel Anguilla marmorata in the Bonin Islands of Japan.2010

    • 著者名/発表者名
      Chino N, Arai T
    • 雑誌名

      Ecology of Freshwater Fish

      巻: 19 ページ: 19-25

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Occurrence of marine-dependent tropical eel Anguilla bicolor bicolor in Indonesia.2010

    • 著者名/発表者名
      Chino N, Arai T
    • 雑誌名

      Marine Biology

      巻: 157 ページ: 1075-1081

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Habitat use and habitat transitions in the tropical eel, Anguilla bicolor bicolor.2010

    • 著者名/発表者名
      Chino N, Arai T
    • 雑誌名

      Environmental Biology of Fishes

      巻: 89 ページ: 571-578

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2010-12-03   更新日: 2024-03-26  

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