研究課題/領域番号 |
10J01439
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
生物物理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
寺原 直矢 大阪大学, 生命機能研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2011年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2010年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | べん毛モーター / 固定子 / X線結晶構造解析 / 1分子計測 / Bacillus属細菌 |
研究概要 |
本研究では、好アルカリ性細菌Bacillus clausiiの環境適応型ハイブリッドべん毛モーター固定子MotAB複合体の結晶化およびx線構造解析を行い、イオン選択性における原子レベルでのメカニズムの解明とべん毛モーターの回転機構の解明を目的とした。さらに、共役イオンが変化する環境適応型べん毛モーターのビーズアッセイ法による1分子回転計測を行うことで、エネルギー変換における新たな知見を得ることを目指した。 結晶構造解析においては、B.clausiiのMotAB複合体とともに好アルカリ性Bacillus属細菌に共通の固定子Motps複合体の両方を結晶構造解析のターゲットタンパク質とした。Motps複合体に関しては、よく単分散した高純度精製サンプルの調製に成功し結晶化を試みてきたが、得られた結晶はすべて界面活性剤由来のもので、タンパク結晶はまだ得られていない。現在、他の界面活性剤を検討するとともに、脂質膜を用いた2次元結晶の作製を行っている。一方、B.clausiiのMotAB複合体に関しては複合体での発現が困難であるため、モーターへの組み込みに重要とされているMotBタンパク質のC末端側ドメインの精製および結晶化を試みた。その結果、いくつかの条件下においてタンパク結晶が得られたが、構造解析に至るほどの分解能を有していなかった。現在、結晶化条件の最適化を行い、構造解析に適した結晶の作製を行っている。 1分子回転計測では、H^+とNa^+をそれぞれ共役イオンとして利用する固定子MotABとMotPSの両方を持つBacillus subtilisの系で測定を試みた。その結果、MotPSはMotABに比べ、最大トルクおよび最高速度が低いことが分かり、べん毛基部体に組み込まれにくく、チャネル活性も低いことが示唆された。現在、これらを指標に、B.clausiiのMotABを発現させ、測定中である。
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